ドイツ銀行は、米国・イラン協議を巡る強弱まちまちのシグナルを受けてブレント原油が乱高下し、一時100ドル割れ後に103ドル超へ反発したと指摘しました

    by VT Markets
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    Mar 24, 2026
    ブレント原油は、米国とイランの協議の可能性に関する報道が出た後に否定されるなど、情報が錯綜する中で急激な値動きをみせました。価格は一時100ドルを割り込んだものの、その後は中東情勢のエスカレーション懸念が再燃し、103ドル超まで持ち直しました。 ブレントは113ドル/バレルから終値ベースで99.94ドル/バレルまで下落し、下落率は10.92%でした。WTIも約99ドル/バレルから終値88.13ドル/バレルへ下落しました。

    地政学ヘッドラインがボラティリティを誘発

    イラン当局が協議を否定した後、ブレントは約4%上昇して103.88ドル/バレルとなりました。S&P500先物は0.69%安、STOXX50先物は0.84%安でした。 ブレントは日中の高値には届かない水準で推移しました。今回の値動きは、紛争の長期化観測、インフレリスク、短期的な金利政策見通しの変化と結びついていました。 2025年のボラティリティを振り返ると、ブレントがイランを巡る地政学ヘッドラインにどれほど敏感かが確認できました。協議の噂が一つ流れただけで、113ドルから100ドル割れへと一日で急落しました。当時の「ヘッドライン一発」で反応する市場体質は、現在も変わらず残っていました。 足元でブレントは1バレル=87ドル近辺で底堅く推移しており、OPECプラスが第2四半期まで減産を延長する決定をしたことがファンダメンタルズ面の下支えとなっていました。一方、EIA(米エネルギー情報局)の週次統計では、先週の米原油在庫が140万バレル増加しており、供給環境が完全に逼迫しているとは言い切れない状況でした。こうした脆弱な均衡のもとでは、ニュースの影響が過大になりやすい構図でした。

    方向性よりボラティリティを取引

    CBOE原油ボラティリティ指数(OVX)はすでに33までじりじりと上昇しており、市場がより大きな価格変動を織り込み始めていることを示していました。トレーダーは、ストラドルやストラングルの買いといったロング・ボラティリティ戦略を検討する必要がありました。これは、上昇・下落いずれかの方向に大きく動けば利益化を狙えるため、不透明な地政学的協議の帰結を当てにいく必要を減らす手法でした。 また、2025年に強く意識されたインフレ・ナラティブも見落とせませんでした。原油が急騰すれば、中央銀行のインフレ警戒が直ちに前面に出やすく、不確実性がさらに増す可能性がありました。これは、なだらかなトレンドを前提とするよりも、急激で予測困難な値動きに備える戦略の妥当性を補強していました。

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