リスク選好が改善
中東情勢が一段と拡大しないとの見方から、リスクセンチメントは改善でした。トランプ米大統領が、国防総省に対しイランの発電施設への攻撃を5日間停止するよう指示したと述べたことが背景でした。 イランは、緊張緩和に向けた米国との直接協議に関する報道を否定でした。それでも、トランプ氏の発言は事態の解決に向けた期待を下支えでした。 日本では、日銀の発言が「インフレ圧力が緩やかに高まりつつある」との認識を示したことで、円は下支えでした。植田総裁は、逼迫した労働市場や賃金・価格設定行動を背景に、基調的なインフレ率は緩やかに加速する見通しだと述べました。 2月の全国消費者物価指数(生鮮食品を除く)は前年比1.6%上昇でした。市場予想の1.7%と前回の2%を下回りました。ボラティリティ見通し
中東の軍事的緊張の「一時停止」によってリスク選好が改善したことは、安全資産としての円の位置付けに下押し圧力でした。S&P500先物の持ち直しは、安全からリスク資産へ資金がシフトしていることを示唆でした。この局面では、金利の高い通貨に対するキャリートレードの資金調達通貨として円が売られやすい地合いでした。 一方で、日銀の強気なスタンスは実体データにも支えられている点を踏まえる必要でした。大手企業が平均4.3%超の賃上げで合意した直近の「春闘」を受け、日銀のインフレ見通しの説得力は高まりつつある状況でした。市場の想定より早い利上げに備えるポジションとしては、円コールオプションの購入やUSD/JPY先物の売りが選択肢でした。 過去を振り返ると、2025年にも日本当局者の強い発言を受けて円が急伸するものの短期で終わる局面が見られました。当時の主要因は日米金利差の大きさで、今回も同様の構図になり得る状況でした。そのため、プットスプレッドなどのオプション戦略を用いれば、一時的な円急騰への備えを確保しつつ、日銀が踏み込めない場合の円安基調という見立てを維持しやすい局面でした。トレーディングを始めましょう – ここをクリックしてVT Markets口座を開設