強いドル、高い利回り、エネルギーインフレ懸念で需要が抑制され、金はアジア早朝取引で4,460ドル近辺まで上昇しました

    by VT Markets
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    Mar 23, 2026
    金は月曜日のアジア時間早朝に約4,460ドルまで下落でした。米ドル高、債券利回り上昇、エネルギー価格上昇によるインフレ懸念の強まりを背景に、上値の重い展開が続いた形でした。 中東での紛争はエネルギー価格を押し上げ、米利下げ観測を後退させていました。米連邦準備制度理事会(FRB)は3月会合後、政策金利を3.50%〜3.75%に据え置きでした。中央値のドットプロットは2026年に25bpの利下げが1回あることを依然示していた一方で、今年は利下げなしを見込む当局者も増えていました。

    中央銀行の需要が金を下支え

    中央銀行による買いは金需要の支えとなる可能性がありました。中国の公式金準備は、中国人民銀行による16カ月連続の購入を経て、過去最高の2,309トンへ増加でした。 ワールド・ゴールド・カウンシルによれば、中央銀行は金の最大保有主体であり、2022年には約700億ドル相当の1,136トンを追加購入でした。金は一般に米ドルや米国債と逆方向に動きやすく、株式などのリスク資産と逆方向に動くこともありました。 金価格は地政学、景気後退懸念、金利の影響を受けやすかった一方で、利回りを生まない資産でした。ドル建てで価格が付くため、米ドルの変動はXAU/USDに影響し得ました。 金が4,460ドルまで急落したことで、目先の見通しは米ドル高の影響で重かったです。ドル指数(DXY)は複数年高値となる108に迫っており、ドル建ての金は海外の買い手にとって割高になっていました。この勢いを踏まえると、短期的に4,300ドルのサポート水準への下落に備える、あるいはそこから利益を狙う目的で、プットオプションの検討や先物のショートでヘッジする動きが意識されていました。

    金利・利回りと金への圧力

    FRBが政策金利を3.50%〜3.75%で据え置き、今年の利下げは1回にとどまる可能性を示唆したことで、無利回り資産である金を保有するコストは高い状況でした。米10年債利回りは4.5%超で底堅く推移しており、安全資産としての資金を金と競合する形でした。この高い機会費用が金相場の重しとなっており、反発局面でも強い逆風になり得る状況でした。 継続する地政学的緊張によりブレント原油は1バレル110ドルを超えていましたが、市場の焦点は金の安全資産需要よりもインフレへの影響に向いていました。このインフレ懸念がFRBのタカ派姿勢を維持させ、ドル高・金安を促すフィードバックループを形成していました。そのため、通常であれば地政学リスクで金に買いが入りやすい局面でも、金融政策への懸念に押されやすい点には注意が必要でした。

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