FRBの利下げ観測が後退する中、XAG/USDは欧州早朝の取引で1オンス当たり80.80ドル付近で上値の重い展開でした。

    by VT Markets
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    Mar 17, 2026
    銀は火曜日の欧州時間早朝、前日セッションの小幅高を受けて、1トロイオンス当たり約80.80ドル近辺で取引されていました。エネルギー価格上昇に伴うインフレ懸念により、米国の早期利下げ観測が後退し、利回りを生まない金属への需要は依然として弱かったでした。 中東での戦争が原油価格を押し上げ、それがインフレ懸念を強め、短期的な金融緩和の可能性を低下させたでした。市場はCME FedWatchツールに基づき、水曜日の会合で米連邦準備制度理事会(FRB)が政策金利を3.50%~3.75%で据え置くと予想していました。

    金利・インフレと銀

    金利が据え置かれれば、FRBの以前の緩和サイクルに続く、2会合連続の停止となる見通しでした。オーストラリアでは、オーストラリア準備銀行(RBA)が火曜日の3月会合でオフィシャル・キャッシュ・レートを3.85%から4.10%へ引き上げたでした。 日本銀行は木曜日に政策金利を0.75%に据え置くと予想されていました。その後、原油価格の下落とともに米ドルと米国債利回りが低下し、銀は支えを見せたでした。 原油は、複数のタンカーがホルムズ海峡を安全に通過したことを受けて下落したでした。また、主要経済国が供給リスクを抑えるために石油備蓄を放出する見通しとも報じられていました。米財務長官のスコット・ベッセント氏は、米国はイランが同海峡を通じて原油を輸送し続けることを容認していると述べたでした。一方、ドナルド・トランプ大統領は、同海峡での商業活動を保護するための国際的な支持を求めていたでした。 銀は80.80ドル水準をめぐって綱引き状態にあるとみられていました。中東紛争の長期化と高いエネルギー価格に起因する粘着的なインフレが、金属価格の下支え要因となっていたでした。しかしその一方で、FRBが金利に対して強硬姿勢を維持するとの見方が、その動きを相殺していたでした。

    要点

    今後のFRBの決定で、政策金利が3.75%で据え置かれる可能性が高いことが、デリバティブ取引参加者に大きな不確実性をもたらしていたでした。2024年のFRBの停止局面を振り返ると、市場が次の一手を見極めようとする中で、銀は同様に方向感の乏しい荒い値動きになりやすかったでした。このことは、目先は明確な方向性よりもボラティリティの高まりに備えるべきことを示していたでした。 この不透明な見通しの下では、価格変動から利益を狙うオプション戦略が有効となり得たでした。貴金属のボラティリティ指数が18.5近辺まで上昇し、市場の警戒感を示していたため、トレーダーはストラドルやストラングルを検討する余地があったでした。これらのポジションは、FRB発表後にどちらの方向へ大きく動いても利益機会を得られる可能性があったでした。 原油価格の動向は引き続き注視すべきでした。ホルムズ海峡の安全通過報道を受けて原油は1バレル105ドル付近へ小幅に反落したでした。先週一時110ドル超まで急騰したことは、地政学的緊張の再燃がいかに迅速にインフレ懸念を呼び戻すかを示していたでした。この地域で再び混乱が起これば、FRBの短期的なスタンスに関わらず、銀が急騰する可能性があったでした。 RBAの4.10%への利上げは、世界的なインフレ圧力が収束していないことを示すものとして無視できなかったでした。オーストラリアの粘着的なCPI(消費者物価指数)4.5%を背景とするこの動きは、FRBが孤立して政策運営をしているわけではないことを改めて想起させていたでした。他のG10中銀がタカ派へ傾けば、今後数週間の銀価格に下値の支えを提供する可能性があったでした。

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