要点:
- 銀は$37.40を突破、2011年以来の最高値
- カナダ、ブラジルなどへの関税引き上げが避難流入を促進
- 米ドルの強さと連邦準備制度の発言が短期的な利益を制限
銀価格は金曜日に$37.40を超え、13年以上ぶりの最高値を記録しました。この動きは、ドナルド・トランプ大統領の包括的な関税政策に直接反応したもので、カナダからの輸入に35%の関税、ほとんどの貿易相手国に対しては15%-20%の関税を検討中であり、ブラジルからの輸入品と銅に対してはすでに50%の関税が確認されています。
ホワイトハウスは今週、日本、韓国、いくつかの小国に対しても関税警告を発出しました。これらの攻撃的な措置は、世界的な貿易収縮への懸念を再燃させ、トレーダーを銀や金などの防御資産へと向かわせました。
テクニカル分析
銀は$3,311の取引中の安値から急回復し、$3,319.48で閉じ、$3,320-$3,325の混雑ゾーンに回復しました(中期的な抵抗)。移動平均線は強気に再整列しています—5-MAは10-MAを上回り、30-MAに向かって進行中であり、上向きの勢いを示しています。
MACDはプラスに転じ、ヒストグラムはゼロを超え、短期的な強気のバイアスを強化しています。ただし、$3,335の抵抗の直下での統合は天井のように存在し、ブレイクアウトかプルバックのいずれかの可能性があります。
モメンタムは維持されているが逆風も存在
安全資産への需要がしっかりしているため、地政学的リスクや関税の不透明さが続けば、銀は引き続き上昇する可能性があります。ただし、米ドルの強さや連邦準備制度の強硬な姿勢が利益のペースを緩和する可能性があります。もし銀が$37.50ゾーンをボリューム確認付きで突破すれば、$38.00へ向かう押し上げが現実的です。
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