要点
- 円がドルにつき¥151を超え、2か月ぶりの高値を記録しました。
- トランプの25%関税計画が貿易戦争の懸念を再燃させ、安全資産への需要を高めました。
- 地政学的緊張が高まる中、トランプがウクライナのゼレンスキーを批判しました。
- 日本銀行の利上げ期待が高まる中、金曜日のインフレデータに注目が集まっています。
日本円がドルにつき¥151を超え、安全資産に向かう投資家の動きが加速しました。貿易戦争リスクやウクライナ紛争への懸念が影響しています。
ドナルド・トランプが自動車、半導体、製薬品に25%の関税を発表し、世界的な貿易報復の懸念を高めているため、円の需要が刺激されています。同時に、トランプがウクライナのヴォロディミル・ゼレンスキー大統領を独裁者と呼んだことで緊張が高まり、米ロの平和交渉に関する懸念が増しています。
BOJの利上げ期待が円の強さを後押し
円の急騰は、日本銀行(BOJ)が2025年にさらなる利上げを続けるとの期待によるものでもあります。中央銀行が3月の利上げにコミットしていないものの、トレーダーはさらなる引き締めの兆候を見ており、金曜日のインフレデータが円の次の動きの重要な要因となるでしょう。
テクニカル分析:円の強さは続く可能性がある
USDJPYは0.77%下落し、150.291で終了しました。取引は151.438から150.175の範囲でした。
移動平均(MA 5,10,30)が弱気のモメンタムを確認し、価格の動きは下向きです。MACD (12,26,9)は弱気のダイバージェンスを深めており、持続的な下押し圧力を示唆しています。サポートは150.175、レジスタンスは152.307です。サポートを下回るとさらなる円高を促進するかもしれませんが、レジスタンスに向けての反発は再度の売りを引き起こす可能性があります。
市場見通し
円は強い位置を維持しており、安全資産への需要、日本銀行の利上げ期待、貿易戦争の懸念から恩恵を受けています。金曜日のインフレデータがさらなる引き締めを支持すれば、円はさらなる上昇の可能性があります。しかし、日本銀行の政策や米国の経済動向に対する不確実性がUSD/JPYのボラティリティを引き起こすかもしれません。
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