FRBのタカ派姿勢でドル高・米国債利回り上昇、金は3週連続下落へ

    by VT Markets
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    Jun 20, 2026

    金は金曜日に1.69%下落して4,147ドルとなり、米連邦準備制度理事会(FRB)の「高金利の長期化」スタンスを受けて米ドルと米国債利回りが上昇したことで、週足では3週連続の下落となる見通しだ。米ドル指数(DXY)は101.00を上回る13カ月ぶりの高値圏に上伸。マネーマーケットでは9月16日の会合に向けて18bpの引き締めが織り込まれ、利上げ確率は72%と示唆された。FRB会合後、米2年債利回りは13bp上昇し、金は6日ぶり安値の4,121ドルまで押し下げられた。ホルムズ海峡の再開で原油供給不安が和らいだにもかかわらず、金相場の重しとなった。海外では、ECBが6月11日に25bpの利上げを実施し、日銀も火曜日に追随。FRBもまた、FOMCメンバーのほぼ半数が2026年に少なくとも1回の利上げを想定していることを示唆している。

    テクニカル面では、金は200日移動平均線(SMA)の4,466ドルを下抜けた後も上値が重く、チャートは4,100ドル、次いで6月11日に付けた年初来安値の4,023ドルを示唆する。さらに下落すれば4,000ドル、そして2025年10月28日のスイング安値である3,886ドルが視野に入る。一方、反発にはまず6月17日のサイクル高値4,382ドルを上抜ける必要があり、その後は200日SMAおよび4,500ドルが再び焦点となる。ゴールドマン・サックスは12月時点の予想を1トロイオンス当たり4,900ドルへと引き下げ、従来見通しから500ドル下方修正した。来週は2026年1QのGDPとコアPCE物価指数に注目が集まる。中央銀行は2022年に約700億ドル相当の金を1,136トン追加購入した。

    金利とドル高が弱気見通しを主導

    FRBが「高金利の長期化」を堅持していることを踏まえると、足元の金の弱さは継続的なトレンドになるとみている。強い米ドルと上昇する米国債利回りが、利息を生まない金にとって大きな逆風となっている。このため、今後数週間にわたり金価格の一段安を想定したポジションを構築している。

    市場の想定もこのタカ派見通しに沿って固まりつつある。今朝時点のCME FedWatchツールの最新データでは、9月会合での利上げ確率が75%近い水準となっている。米2年債利回りは4.95%を上回って底堅く推移しており、これは2025年末以来の水準だ。ゼロ・イールド資産である金の保有妙味を相対的に低下させる。金利による持続的な圧力は、当社の弱気シナリオの中核である。

    金価格の一段安に向けたポジショニング

    これを受けて、金先物や関連ETFのプットオプションを購入することを検討している。これは下落局面での収益機会を、損失限定(リスクが明確)で狙える手段となる。重要な4,100ドル水準を下回る行使価格をターゲットとし、価格が年初来安値近辺の4,023ドルを試す展開を想定している。そこを割り込めば、さらに大きな下げに発展する余地がある。

    最大の材料は、来週発表されるコア個人消費支出(PCE)価格指数であり、FRBが重視するインフレ指標だ。直近4月のコアPCEは前年比年率換算で3.1%と、FRB目標の2%をなお頑固に上回っている。再び強い数字となれば、金の下落が加速し、当社の弱気ポジションを正当化する可能性が高い。

    この環境は、FRBが積極的に利上げを進めた2022〜2023年の引き締め局面を想起させる。当時、金は当初伸び悩み、金利サイクルのピークが完全に織り込まれた段階でようやく持続的な底入れを示した。今回も同様のパターンが繰り返されている可能性があり、長期的な買い場が見えてくる前に、なお下値余地が残ることを示唆している。

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