要点
- EURUSDは1.1523近辺で推移し、前日に2カ月ぶり安値をつけた後、1.1478前後の安値から持ち直していました。
- 米ドルは、FRBが政策金利を据え置く一方で利上げリスクを強く示唆したことを受け、2カ月超ぶりの高水準近辺を維持していました。
- 短期的なレンジの目安として、1.1547のレジスタンスと1.1519のサポートが意識されていました。
EURUSDは木曜日、前日に急落した反動で小幅高となっていました。市場では、タカ派的なFRBの据え置き判断と、原油安および米・イラン暫定合意の署名という材料を見極める動きが続いていました。
FRBは政策金利を3.50%〜3.75%で据え置いたものの、政策担当者のほぼ半数が年内の追加利上げを見込んでいました。これを受け、フェデラルファンド(FF)先物は12月利上げ確率を85%程度まで織り込み、ドルの追い風となっていました。
ドル指数は前日に0.85%上昇し、3カ月超ぶりの大幅な1日上昇となった後、100.24近辺で高止まりしていました。EURUSDは1.1523近辺まで小幅に戻したものの、先の戻り高値である1.1615近辺は依然として下回っていました。
注目される背景
EURUSDは、タカ派的なFRB観測に基づくドル買いと、原油安による一時的な安心感の間で方向感を欠きやすく、注目されていました。
米ドルは、FRBが年内に追加利上げに踏み切る可能性が残るとの見方に支えられていました。米小売売上高の強い結果もこの見解を後押しし、新FRB議長のケビン・ウォーシュ氏は就任直後から幅広い政策レビューを開始し、インフレにより敏感な姿勢を示していました。
一方で、米国とイランが戦争終結、ホルムズ海峡の再開、テヘラン産原油に対する米制裁の免除を目的とした暫定合意に署名したことを受け、原油価格は軟化していました。原油安はインフレ圧力を和らげ得るため、ドル高の上値余地を抑制する要因となり得るとみられていました。
ユーロも、欧州中央銀行(ECB)が最近利上げを実施したことから一定の下支えがあったものの、買い戻しが主導権を握るには、レジスタンスを明確に上抜ける動きが必要とされていました。
主要なテクニカル水準
| 水準 | 市場の注目点 |
| 1.1615 | 直近の上方スイング高値、戻り局面の上限目安 |
| 1.1588 | チャート上の強い上値抵抗 |
| 1.1547 | 当面の戻り局面のレジスタンス |
| 1.1523 | 足元の取引ゾーン |
| 1.1523 | 5期間移動平均線 |
| 1.1522 | 10期間移動平均線 |
| 1.1519 | 20期間移動平均線、短期サポート |
| 1.1506 | レンジ下限のサポート |
| 1.1478 | 直近安値、下値の重要水準 |
EURUSDは短期移動平均線付近で推移しており、5期間MAが1.15231、10期間MAが1.15218、20期間MAが1.15188でした。
これは急落後の安定化を試している状況を示していました。ただし、戻りはなお限定的で、上値の勢いが強まったと判断するには、1.1547の上抜けが必要とされていました。
1.1519を割り込むと反発が弱まり、1.1506が再び焦点となり得ました。さらに1.1478を明確に下抜ける場合、売り手優勢が鮮明になる可能性が意識されていました。
強気・弱気の想定シナリオ
| シナリオ | トリガー | 想定される市場反応 |
| 強気の戻り | 1.1547を上抜け | 買い手は1.1588を意識する可能性 |
| ブレイクアウト | 1.1588を上抜け | 勢いが増し1.1615方向へ伸びる可能性 |
| 押し目(下げ止まり) | 1.1519を維持 | 短期的な安定化を確認する動き |
| 弱気の下抜け | 1.1506を下抜け | 売り手は1.1478を目標化する可能性 |
強気シナリオは、EURUSDが移動平均線の密集帯を維持しつつ1.1547を上抜けることが前提でした。これにより、FRB後の売り込みを受けた後でも買いの自信回復が示唆される可能性がありました。
より強いブレイクアウトには、1.1588の上抜けが必要とされていました。ここをクリアすれば、より広い戻りの目安である1.1615近辺が再び視野に入るとみられていました。
弱気シナリオは、EURUSDが1.1506を割り込む場合に強まり得ました。この水準を下回ると、ドルが再び主導権を握り、相場を1.1478方向へ押し戻す可能性が意識されていました。
免責事項
上記の価格水準および取引シナリオは執筆時点の筆者見解に基づくものであり、金融助言または公式な推奨を意味するものではありませんでした。取引にあたってはご自身で分析を行い、リスク管理を徹底する必要がありました。
次に注目すべき点
市場では1.1547のレジスタンスと1.1519のサポートが注目されていました。
1.1547を上抜ければ、1.1588に向けた戻りを後押しする可能性がありました。一方、1.1519を下回る場合は短期セットアップが弱まり、1.1506および1.1478へ再び関心が移る可能性がありました。
テクニカル面以外では、FRBの利上げ観測、米小売売上高のモメンタム、ECBの政策シグナル、原油価格の動向、そして米・イラン合意がインフレ圧力をどの程度低下させドル需要の鈍化につながるかが、次の材料として意識されていました。
FAQs
なぜ本日のEURUSDは持ち直しているのですか。
FRB後に進んだドル高がいったん一服したことから、EURUSDは持ち直していました。また、米・イラン暫定合意後の原油安により、インフレ圧力がやや和らいだことも下支え要因となっていました。
EURUSDで注目すべき重要水準はどこですか。
上値の重要水準は1.1547でした。ここを上抜ければ1.1588方向への動きが意識され得ました。下値では、1.1519が最初の短期サポートとみられていました。
EURUSDは上昇を続けられますか。
買い手が1.1519を維持し、かつ1.1547を上抜ければ上昇継続の可能性がありました。より強い反発には、1.1588の上抜けが必要とされていました。
EURUSDを押し下げる要因は何ですか。
FRBの利上げ観測が強まり、ドル指数の上昇が続く、または米指標が堅調に推移する場合、EURUSDは下押しされる可能性がありました。1.1506を割り込むと下方向の圧力が強まる可能性が意識されていました。
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