要点
- XAUUSDは4,224ドル近辺で推移し、日中安値の4,170ドルから持ち直していました。
- 金は、金利が高止まりするリスクが意識される中で、週足で2週連続の下落となる見通しでした。
- 市場参加者は、FRBの6月16〜17日の金融政策会合を前に、4,246ドルのレジスタンスと4,192ドルのサポートに注目していました。
XAUUSDは金曜日、原油価格の軟化に加え、米国・イラン和平合意への期待が再燃したことで、金に短期的な下支えが入り、下げ渋っていました。
現物金は1オンス当たり4,217.95ドル近辺でほぼ横ばいだったものの、週間では2%超下落していました。米金先物は3%上昇して4,238.50ドルとなり、直近の売りを受けた押し目買いの動きが示唆されていました。
背景には、ドナルド・トランプ米大統領が「イランとの合意は今週末にも署名され得る」と述べたことを受け、原油が下落基調を強めたことがありました。原油安はインフレ懸念の一部を和らげた一方で、中央銀行が政策金利を長期にわたり高水準に維持するとの観測が金の上値を抑えやすい地合いでした。
なぜ市場が注目しているのか
市場参加者がXAUUSDに注目するのは、金が反発を試みる一方で、マクロ環境が依然として逆風だったためでした。
金は不確実性の高まり局面で買われやすい傾向があるものの、足元の市場の焦点はインフレと金利リスクにありました。中東情勢を背景としたエネルギー価格の上振れは、インフレが高止まりするとの警戒を高めていました。これは、利息を生まない金の保有コスト(機会費用)を押し上げる要因でした。
直近の米経済指標も圧力を強めていました。5月の生産者物価は市場予想を上回って上昇し、消費者物価も3年ぶりに4%を上回っていました。市場は、FRBが6月16〜17日会合でよりタカ派的な姿勢を示すかどうかを見極めようとしていました。
和平合意を巡る思惑も、もう一段の材料でした。原油安が続けばインフレ警戒が後退し、金の安定につながる可能性がありました。一方、交渉が不調に終わり原油が反発すれば、利上げ観測が再燃し、XAUUSDに再び下押し圧力がかかる可能性がありました。
主要トレード水準
| 水準 | 市場が注目するポイント |
| 4,265 | 上方向の目安(広めの参照水準) |
| 4,246 | 日中高値かつ上抜けの抵抗帯 |
| 4,224 | 現在の取引レンジ |
| 4,216 | 5期間移動平均線 |
| 4,199 | 10期間移動平均線 |
| 4,192 | 20期間移動平均線および重要サポート |
| 4,170 | 日中安値 |
| 4,150 | 下側のサポートゾーン |
| 4,053 | 下方向の深い目安 |
XAUUSDは短期の移動平均線を上回って推移しており、5期間MAは4,215.74、10期間MAは4,199.30、20期間MAは4,192.03でした。
これにより、4,170ドルからの反発後は買い方が短期的に優位となっていました。ただし、上昇モメンタムの強まりを確認するには、4,246ドルの上抜けが必要でした。
4,246ドルを上抜ければ、4,265ドルが視野に入り得ました。一方、4,192ドルを割り込めば戻り基調が弱まり、4,170ドルが再び焦点となる展開でした。
強気・弱気シナリオ
| シナリオ | トリガー | 想定される市場反応 |
| 強気のブレイクアウト | 4,246を上抜け | 買いは4,265を目標にし得る |
| 押し目シナリオ | 4,192を上回って維持 | 買い戻しの再燃に注目が集まり得る |
| 弱気のブレイク | 4,192を下抜け | 売りは4,170を目標にし得る |
| 一段の押し | 4,170を下抜け | 下落は4,150方向へ拡大し得る |
強気シナリオは、XAUUSDが移動平均線の集積帯を上回って推移しつつ、4,246ドルを上抜けるかどうかに左右されていました。これは、利上げ懸念が残る中でも買い手が反発を伸ばす意思を示すサインとなり得ました。
押し目シナリオは、価格が4,192ドル近辺まで下押しした後に安定すれば、より明確になり得ました。これは、下落への転換ではなく、持ち合い局面であることを示唆する可能性がありました。
弱気シナリオは、XAUUSDが4,192ドルを割り込むことで構築されていました。同水準を下回れば短期モメンタムが弱まり、4,170ドルが再び意識される展開でした。
免責事項
上記の価格水準および取引シナリオは執筆時点における筆者の見解であり、投資助言ではなく、またVT Marketsによる公式な推奨を示すものでもありませんでした。取引にあたっては各自で分析を行い、リスク管理を徹底する必要がありました。
次に注目すべきポイント
市場参加者は、4,246ドルのレジスタンスと4,192ドルのサポートに注目していました。
4,246ドルを上抜ければ、4,265ドル方向への上昇を後押しする可能性がありました。一方、4,192ドルを下回れば短期シナリオは弱まり、4,170ドルが再び視野に入り得ました。
チャート以外では、米国・イランの和平合意を巡る続報、原油価格の動向、米インフレ指標、そしてFRBの6月16〜17日の金融政策会合が主要材料でした。
FAQs
なぜ本日のXAUUSDは小動きなのか?
XAUUSDは、原油安がインフレ圧力の一部を和らげる一方で、米国・イランの和平協議関連ヘッドラインやFRB会合を控えた金融政策リスクを市場が警戒していたため、小動きとなっていました。
金で注目すべき重要水準は?
上方向の重要水準は4,246ドルでした。同水準を上抜ければ4,265ドル方向への上昇が意識され得ました。下方向では、4,192ドルが最初の主要サポートでした。
XAUUSDは上昇を継続できるのか?
原油安が続き、利上げ観測が後退し、かつ価格が4,246ドルを上抜ければ、XAUUSDは上昇を継続する余地がありました。より力強い回復には、買い手が4,192〜4,216ドル近辺の移動平均線の集積帯を守れるかどうかがポイントでした。
金を下押しし得る要因は?
米インフレが高止まりし、FRBがよりタカ派的な金利見通しを示す、またはドルが上昇する場合、金は下落し得ました。4,192ドル割れは短期シナリオを弱めるサインでした。
VT MarketsでXAUUSDは取引できるのか?
はい。VT MarketsはXAUUSDのCFDへのアクセスを提供しており、現物の地金を保有せずに金価格の上昇・下落の見通しを取ることが可能でした。また、FX、原油、株価指数、株式、ETFなど、他のCFD市場も同一プラットフォームから利用できました。
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