E-mini S&P6月先物は、直近の急伸で相場の過熱感が強まるなか、11営業日ぶりに下落となった。価格は小さなサポートである7,575/7,565を割り込み、前回の史上最高値周辺のより強い水準である7,540/7,535へと向かった。下値の目安は7,530割れに設定される。さらに下押しが進めば7,515/7,505が視野に入り、7,495割れはより深いリスクゾーンとして警戒され、7,445/7,440への続落余地もある。上値では、最高値7,632を回復して上抜ければ7,640/7,650が開け、さらに7,670/7,675も視野に入る。
E-mini Nasdaq6月先物は30,807で史上最高値を更新した一方、値動きとしては反転を含み、引けにかけては前日比で下落して終了した。目先のサポートは30,310/30,270で、ストップ水準は30,210割れ。追加の下値ゾーンは30,150/30,130、続いて30,000/29,950で、さらに29,850割れが次の目安となる。E-mini Dow Jones6月先物は51,443の新高値から下落し、火曜日の安値後に50,920/50,855を再テストした。50,720割れが意識され、次のサポートは50,550/50,480、さらに50,350割れが次の目安。
短期的な持ち合いと注目水準
直近の大幅上昇を受け、短期的にはレンジ内での横ばい推移となる可能性が高いとみる。上昇一服(コンソリデーション)は通常の値動きであり、11連勝後の初の下落が示したように、買われ過ぎの解消に寄与する。現時点で大きな下落に賭けるだけの明確な売りシグナルはなく、重要なのは焦らず待つ姿勢だ。
S&P先物では小さなサポートを割り込み、現在は前回史上最高値の7,540/7,535を試している。この調整は、最新の雇用統計を市場が消化する局面で起きた。5月の雇用者数増加は15.5万人へ減速し、景気過熱への懸念を和らげた形だ。ロングは7,530割れにストップを置き、7,515/7,505への下落に備えたい。
ナスダックは30,807で史上最高値をつけた後に反落しており、想定していたコンソリデーション入りの兆しとなり得る。市場は来週の重要な消費者物価指数(CPI)を前に様子見姿勢を強めており、米連邦準備制度理事会(FRB)の金利判断に影響するデータとして注目される。短期サポートは30,310/30,270を監視し、ロングのストップは30,210割れが必要となる。
ダウは51,443の新高値からの下げが相対的に目立ち、現在は50,920/50,855近辺のサポートを再テストしている。50,720を割り込めば弱気シグナルとなり、50,550/50,480水準がターゲットとなり得る。このように指数間で強弱が分かれる局面(ダイバージェンス)は、歴史的にみて荒い値動きのレンジ相場の前兆となることがある。
ボラティリティ上昇で慎重姿勢が強まる
CBOEボラティリティ指数(VIX)は、直近の12近辺の低水準から15台前半へと上昇しつつあり、不透明感の芽生えを反映している。これは、トレーダーの慎重姿勢が強まっている一方、まだ全面的な弱気には傾いていないという当方の見立てと整合的だ。S&Pが史上最高値の7,632を上抜けて回復する展開となれば、次の上値目標は7,640/7,650、さらに7,675が意識される。
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