EUR/USDはアジア時間序盤に1.1625近辺で取引された後、1.1590方向へ下落し、重要なサポート水準が改めて意識されている。安値は1.1594まで下押しした。下方向のモメンタムは強まっているものの、値動きはなお限定的だ。UOBは1.1590を目先の下値メド(フロア)と位置づけ、上値のレジスタンスは1.1620、次いで1.1635とみる。1.1645を上抜ければ、下落バイアスというよりレンジ推移を示唆する。
1〜3週間の時間軸では、同行は1.1590〜1.1685のレンジでのもみ合いを引き続き想定している。この見通しは、スポットが1.1620だった5月25日以来維持している。1.1590を明確に割り込み、かつ持続的に推移すれば、下振れリスクは1.1555方向へ高まり、1.1540のトレンドラインまで拡大する可能性もある。このシナリオは、「強いレジスタンス」とされる1.1655を突破しない限り有効と見込まれる。
EUR/USD テクニカルおよびマクロ見通し
ユーロは1.1590近辺の主要サポートを試す局面にあり、動向を注視している。この水準は極めて重要で、これを下抜ければ、今後数週間で通貨ペアの新たな下落局面入りを示唆する。目先のバイアスは下方向に傾いており、モメンタムは米ドルに対する一段の弱含みを示している。
ドル高は、米景気の底堅さを示す直近の経済指標に支えられている。例えば、2026年5月の米非農業部門雇用者数(NFP)は21万5,000人増と、市場予想を上回った。これにより、米連邦準備制度理事会(FRB)が現行の政策スタンスを変更する必要性は乏しいことが示唆される。これに対しユーロ圏では成長指標が相対的に弱く、1-3月期GDPは0.2%へ下方改定された。
トレーディング戦略と注目水準
トレーダー向けには、1.1590割れの可能性に備えたポジショニングが妙味とみる。行使価格1.1550または1.1500で、6月下旬〜7月上旬満期のプットオプションを買う戦略は、リスク・リワード面で有利になり得る。この手法は下落局面への参加を可能にしつつ、最大損失を明確に限定できる。
足元のEUR/USDの1カ月インプライド・ボラティリティは6.8%近辺で推移しており、歴史的に見て高水準ではない。したがって、オプション購入は方向性を表現する手段として相対的にコスト効率が良い。サポートを明確に割り込めばボラティリティが上昇し、ロング・プットの価値押し上げにつながる可能性がある。
一方、1.1590のサポート維持を見込む向きには、弱気のクレジット・スプレッド(ベア・クレジット・スプレッド)を売る戦略が考えられる。例えば、1.1550のプットを売り、1.1500のプットを買うことでプレミアムを受け取る。この戦略は、満期までユーロが1.1550を上回って推移すれば利益となる。
上方向で注目すべき水準は1.1655で、強いレジスタンスとみている。ユーロがこの水準を下回る限り、1.1555の目標水準に向けた下落シナリオの蓋然性は維持される。1.1655を明確に上抜ける動きが確認されれば、目先の下押し圧力が緩和したシグナルとなる。
今すぐ取引を始めましょう — VT Marketsのリアル口座を開設するにはこちらをクリックしてください。