BNPパリバ、英国の成長鈍化・インフレ上昇、英中銀は2026年に金融引き締めと予想

    by VT Markets
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    May 26, 2026

    BNPパリバは、英国の成長率が2025年の1.4%から2026年には0.7%へ鈍化すると予測している。第1四半期は前期比+0.4%と見込むものの、これにより四半期平均のペースは約+0.1%にとどまるとしている。同行は、見通し悪化の背景として、イラン紛争に起因するインフレ圧力を挙げた。インフレ率は前年比3.6%まで上昇した後、2027年でも前年比3.3%へと緩やかにしか低下せず、イングランド銀行(BOE)の目標を上回った状態が続く見通しだ。

    こうした環境下で、同行は金融政策が緩和路線から転じ、2026年に50bp(0.50%)の利上げに向かうと予想する。また、英国10年国債(ギルト)利回りは2026年を通じて高水準を維持し、その後は国債のネット供給減少、政治リスク・プレミアムの縮小、そして市場がBOEの利下げの可能性を織り込み始めることを背景に、2027年には4.30%へ低下すると見込む。為替については、BNPパリバは2026年10-12月期(第4四半期)時点でUSD/JPYを160、GBP/USDを1.35と予想し、いずれの通貨ペアも2027年を通じて概ね安定的に推移するとしている。

    金利・インフレとギルト市場への含意

    英国経済は2026年の残り期間にかけて減速する一方、イラン紛争の影響でインフレは再び上昇する見通しだ。これにより金融政策は転換を迫られ、想定されていた利下げから利上げの可能性へと移行する。デリバティブ市場参加者は、数週間前に市場が織り込んでいた水準よりも高い金利環境を前提に、ポジション調整を迫られるだろう。

    市場が年内に50bpの利上げを織り込む必要がある状況では、英国ギルト先物のショートを検討すべき局面となる。10年利回りが4.3%前後で高止まりするとの想定は、債券価格の上値余地が限定的であることを示唆する。この見方は、景気減速局面でも中央銀行が利上げを強いられ、債券バリュエーションが圧迫された過去のスタグフレーション局面と整合的だ。

    FX見通し、インフレ取引、株式市場戦略

    ポンドは対ドルで上昇し、第4四半期に1.35を目標とする。GBP/USDは足元で1.27近辺で推移しており、この見通しはポンドの大幅な上昇余地を意味する。今後数週間の戦略としては、想定される上昇局面からの収益機会を狙い、GBP/USDのコールオプション購入を検討するとしている。

    インフレ率は3.6%に向けて再加速する公算が大きく、直近の英国国家統計局(ONS)によるCPIが2.3%だったことを踏まえると、懸念すべき上振れとなる。高インフレ再燃リスクが高まる局面では、インフレスワップが魅力的なポジションとなり得る。同年中に「第2のインフレ波」が到来する可能性について、市場は過小評価しているとみる。

    成長減速と借入コスト上昇の組み合わせは、特に国内志向の企業を中心に利益率を圧迫する。これは英国株にとって弱材料であり、過去1年で既に利益成長が鈍化していることも逆風となる。したがって、相場下落リスクに備える手段として、FTSE250指数のプットオプション購入を通じて下方局面に備える戦略が示されている。

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