4月の日本CPI鈍化で円安再燃、トレーダーはヘッジにオプション活用

    by VT Markets
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    May 22, 2026

    日本の総務省統計局によると、4月の全国消費者物価指数(CPI)は前年同月比1.4%上昇し、前月の1.5%から伸びが鈍化した。生鮮食品を除く全国CPIも前年同月比1.4%上昇となり、前月の1.8%から低下し、市場予想の1.7%も下回った。

    生鮮食品とエネルギー(電気・ガス・ガソリンなど)を除くCPIは、4月に前年同月比1.9%上昇となり、前月の2.4%から低下した。発表後、ドル円(USD/JPY)は日中で0.03%高の158.97となった。

    インフレ率とコアインフレ率(基調的な物価上昇)の基礎

    インフレ率とは、さまざまな商品・サービスの価格が全体として上がることを示す指標で、前月比や前年同月比で示される。コアインフレ率は、価格の振れが大きい生鮮食品や燃料などを除いて、物価の基調を見やすくした指標である。中央銀行(金融政策を担う当局)は、物価上昇率の目標をおおむね2%前後に置くことが多い。

    CPIは、この「買い物かご(代表的な品目の集まり)」の価格が時間とともにどう変わるかを追跡する。一方、コアCPIは生鮮食品や燃料を除いて算出する。一般に、コアCPIが2%を上回る状態が続くと利上げ(政策金利の引き上げ)に結びつきやすく、低い場合は利下げや低金利維持に結びつきやすい。

    為替市場では、インフレ率が高いほど利上げ観測につながり、通貨高要因になりやすい。逆にインフレ率が低いと、通貨安要因になりやすい。金(ゴールド)については、利上げで金利が付かない資産(利息や配当がない資産)を持つコストが上がり、需要を抑えやすい。利下げはその逆となる。

    オプションとボラティリティ(価格変動)リスク管理

    オプション(将来、あらかじめ決めた価格で売買できる権利)を使うと、急な相場変動への備えができる。ドル円では、政府・当局による介入(市場で通貨を売買して相場を動かす行為)による急激な円高が起こり得るため、価格変動(ボラティリティ)が大きくなりやすい。

    このような局面では、ドル円の下方向(ドル安・円高)に備える手段として、権利行使価格が現在の相場より外側にあるプット(売る権利)の購入がヘッジ(損失を抑える保険)になり得る。プットを買っておけば、予想外の円高でドル円が急落した場合でも損失を限定しやすい。

    また、オプションのインプライド・ボラティリティ(市場が織り込む将来の変動率)は、介入への警戒で高くなりやすい。変動率が不自然に低下した局面は、守りのポジションを作る機会になり得る。重要なのは、緩やかな円安基調に乗りつつ、急な反転に備えてリスクを管理することだ。

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