英ポンドは木曜日、英国の弱い経済指標にもかかわらず底堅かった。総合PMI(購買担当者景気指数。企業の景況感を示す指標)は予想の51超に対し40台後半に低下。サービス業PMI(サービス業の景況感)は縮小(景気悪化)局面に入り、製造業PMI(製造業の景況感)だけが予想を上回った。
GfK消費者信頼感(家計の景況感を示す指数)も一段と悪化した。同時に、英中銀MPC(金融政策委員会)のメンバー1人がタカ派(利上げに前向き)発言を行った一方、ベイリー総裁の発言による市場の反応は限定的だった。
ポンドはドル安で下支え
ポンドが比較的落ち着いていた背景には、米ドル安がある。米国とイランの停戦が近いとのうわさでリスク選好(投資家がリスク資産を買いやすい状態)が強まり、ドルが下落。ポンドは日中安値から持ち直したが、うわさはその後後退した。
イランはホルムズ海峡で通行料の徴収を求め、核物質について協議しない姿勢を崩しておらず、ワシントンにとっての課題が残っている。ドルが動かなければ、ポンドを支える国内材料は乏しかった。
英国では金曜日に4月の小売売上高が発表される。市場予想は前月比0.6%減(前月は0.7%増)、前年比は1.3%増。来週は木曜日に英中銀関係者の講演と、同日に米コアPCE物価指数(個人消費支出価格指数のうち、価格変動の大きい品目を除いたインフレ指標)が予定されている。FRB(米連邦準備制度理事会)の新議長が就任している。
テクニカル面では、GBP/USDは200日EMA(指数移動平均線。直近の価格に重みを置いた平均)1.3400近辺と、50日EMA1.3450近辺の間で推移。下値支持線(サポート)は1.3400、次いで1.3350。上値抵抗線(レジスタンス)は1.3450と1.3500。