ユーロは1.1900台に上昇、FRBの利上げ停止観測とECBのタカ派姿勢・ユーロ圏指標の強さが対照的に

    by VT Markets
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    May 22, 2026

    ユーロは木曜日、対米ドルで下落した。EUR/USDは日中高値1.1635を付けた後、約6週間ぶり安値圏の1.1585近辺で推移した。動きは、米国・イラン協議およびホルムズ海峡を巡る報道に左右された。

    米ドルは堅調だった。ワシントンとテヘランが戦闘終結や海峡の再開に向けて合意できるか不透明感が残ったためだ。イランの核開発(核兵器に転用可能な核物質や技術を進めること)は引き続き主要な論点となった。

    地政学リスクで米ドルが押し上げられる

    米ドル指数(DXY、主要通貨に対する米ドルの総合的な強さを示す指数)は99.40近辺と、4月7日以来の高水準で推移した。ロイターはイラン高官筋2人の話として、最高指導者が「兵器級に近い水準の高濃縮ウラン(核燃料となるウランを高い割合まで濃縮したもの)」を国外に出さないよう指示したと報じた。一方、アルジャジーラはイラン当局者がこれを否定したと伝えた。

    原油価格は高止まりし、インフレ(物価が広く上がること)懸念を強めた。これにより、市場では年末までの米連邦準備制度理事会(FRB、米国の中央銀行)の利上げ観測が意識された。米10年国債利回り(国債の利回りで、長期金利の代表)は、今週前半に付けた16カ月ぶり高水準近辺で推移した。

    エネルギーコストの上昇は、輸入エネルギーへの依存度が高いユーロ圏にとっても逆風となった。市場は両地域の5月PMIに注目した。PMI(購買担当者景気指数、企業の購買担当者への調査から景気の強弱を示す指標)で、一般に50を上回ると拡大、下回ると縮小と解釈される。

    米国では、総合PMIが51.7。製造業PMIは54.5から55.3へ上昇し、48カ月ぶり高水準となった。サービス業PMIは51から50.9へ低下した。ユーロ圏では、総合PMIが48.8から47.5へ低下し、31カ月ぶり低水準。サービス業は47.6から46.4へ低下し、63カ月ぶり低水準。製造業は52.2から51.4へ低下し、3カ月ぶり低水準となった。

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