米ドル指数(DXY)は99.35を上回って維持できず、99.10近辺まで下落した。市場では米国とイランの合意が近いとの見方が強まり、これを受けてドル売りが優勢となった。
トランプ米大統領は、米国はイランとの合意締結に向け「最終段階」にあると述べた。原油価格は水曜日の調整で下落し、その影響が米金利(国債利回り)にも波及した。
地政学的期待でドル反落
米10年国債利回りは、それまでの上昇分を失い、4.58%近辺で横ばいとなった。利回りはこの2週間、上昇基調だった。背景には、原油高を受けてインフレ懸念が残り、「FRB(米連邦準備制度理事会)が年内に利下げしない」と市場参加者が見込みを強めたことがある(利回りは国債価格と逆に動く)。
市場は、5月の米S&PグローバルPMI速報値を待っている(日本時間ではなく、発表時刻は13:45 GMT)。PMIは企業景況感を示す指数で、短期的にドルや米金利の値動きに影響しやすい。
テクニカル面では、DXYは20日指数平滑移動平均(EMA、直近の価格により比重を置く移動平均)である98.75を上回っている。RSI(相対力指数:買われ過ぎ・売られ過ぎを測る指標)は57.62で、上向きの勢いはあるが過熱感は強くないことを示す。
下値の目安(サポート)は98.75で、割り込めば98.00方向が意識される。上値の目安(レジスタンス)は5月20日の高値99.47で、上抜ければ心理的節目の100.00を試す可能性がある。