英ポンド急落、英政局混乱とFRBタカ派観測でポンド/ドルに下押し圧力

    by VT Markets
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    May 19, 2026

    GBP/USDは火曜日のアジア時間に1.3415前後まで下落した。英国の政治混乱を背景に、ポンドは米ドルに対して軟化した。

    市場は、米連邦準備制度理事会(FRB)がより「タカ派」になるとの見方にも影響を受けた。タカ派とは、物価上昇(インフレ)を抑えるために利下げに慎重、または利上げを重視する姿勢を指す。トレーダーは火曜日後半に発表予定の英国雇用統計を待っている。

    英国政治とドル高

    英国の政治不安と米ドル高がポンドの重しになるという、よくある構図が続いている。2025年後半の不安定局面を振り返ると、同様の出来事が大きな下落圧力となり、過去の報道で言及された1.3400を大きく下回る場面もあった。現在のGBP/USDは1.2850近辺で推移しており、財務相の近くの財政方針発表を前に、市場心理は不安定だ。

    注目点は中央銀行の政策の違いで、これが相場の振れ(ボラティリティ)を高めている。ボラティリティとは、価格変動の大きさを意味する。直近の米インフレ指標は前年比3.1%とやや強く、FRBの利下げ観測は秋以降へ後ずれしている。一方、英国のインフレは前年比3.5%と高止まりし、イングランド銀行(BOE)は政策金利を5.00%に据え置かざるを得ない難しい状況だ。

    この局面では、急変動に備えるためのオプション取引の活用が選択肢になる。オプションとは、あらかじめ決めた価格で売買できる「権利」を取引する仕組みで、損失上限を限定しやすい。米ドル高と英国の国内不透明感による下振れリスクを踏まえると、権利行使価格(ストライク)1.2800を下回るGBP/USDのプット(売る権利)を購入する戦略は妥当だ。これにより、ポンド下落局面で利益機会を狙いつつ、最大損失を明確にできる。

    戦略と重要リスク要因

    一方、レンジ相場の継続を見込む場合は、直近の上値抵抗線である1.2950を上回る水準でカバード・コール(保有ポジションを前提にコール=買う権利を売る)を行い、プレミアム(受取金)を得る方法もある。ただし、BOEが想定以上にタカ派の発言をするリスクには注意が必要だ。FRB以上にインフレ重視の姿勢が示されれば、ポンドが急反発(ただし一時的)する可能性がある。

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