5月7日、S&P500が7,340ドル近辺にあった時点の更新では、「小さな第3波の終盤(灰色のW-iii)または最終の第5波が近づいており、上昇が終盤に差しかかるリスクがある」としていた。
その後、指数は7,356ドルまで下落し、更新以降の上昇分を打ち消した。先週木曜の高値7,517ドルに向けて青の9波を形成し、フィボナッチ・エクステンション(値幅の比率から上値の目安を測る方法)の323.6〜361.8%ゾーンに到達した。
Fibonacci Extension Signals Late Stage Rally Risk
本文では、123〜161.8%がより一般的な第3波の目標である一方、323.6〜361.8%は「延長された第3波」(通常より大きく伸びた第3波)でよく見られる水準だとしている。さらに、第5波は176.4〜200%に達しやすいとし、より大きな黒のW-3ではなく、緑のW-5内の灰色W-iiiがピークになっている可能性を示唆している。
また、上昇局面ではアドバンス/ディクライン・ライン(上昇銘柄数と下落銘柄数の差で市場の広がりを測る指標)で参加者が減っていたと報告し、価格が反応するまで約4週間かかったとしている。2024年5月13日〜6月10日(各週末)にかけての過去の4週間の乖離では、その後さらに約4.5%上昇した後、約10%の調整となった。
想定としては、小さな第4波の押し(灰色W-iv)が7,310〜7,420ドルまで入る(これはすでに起きた)という流れの後、第5波の上昇(灰色W-v)で376.4〜400.0%の7,650〜7,720ドルを目指す。その後、1,000ポイント超の下落相場(ベア市場=下落基調の相場)を見込むとしている。
S&P500は想定していた支持帯(サポート=下値の目安)である7,310〜7,420ドルまで押し、5月初旬の安値圏を実質的に試した。この下落局面は短期の買い場になり得る。短期のコールオプション(上昇時に利益が出やすい権利)を買う、または強気のコール・スプレッド(コールの買いと売りを組み合わせ、コストと利益を抑えた戦略)で、想定される最後の上昇を狙う選択肢がある。
指数は最終的な第5波に向けた小さな第4波の押しにある可能性が高い。分析では、今後数週間で7,650〜7,720ドルが目標になり得る。これにより、積み上がってきた大きな上昇構造が完結するとみている。
Positioning For Final Rally Then Major Downturn
この見方は市場内部データでも補強される。CBOE VIX(株価の予想変動率=不安心理を示す指標)は比較的低位で、先週は15.2で引けた。今回の下落が広範なパニックによるものではないことを示す。さらに、株式のプット/コール比率(下げへの備え=プットと上昇狙い=コールの比率。上昇するとヘッジ需要が強いことを示す)は金曜に0.68まで上昇し、短期的な底値付近で見られやすいヘッジの増加を示した。上昇の広がりが細っていた一方、足元の押し目は次の上昇に向けた土台を作っている可能性がある。
2026年の現在の視点で振り返ると、2024年5〜6月にも似た形が見られた。当時も市場の広がりの悪化の後に最後の4.5%上昇があり、その後に10%の調整で上昇分が失われた。この前例は、「もう一段の上昇の後に、より大きな下落」が起きるという見立てを補強する。
したがって、7,650〜7,720ドルの目標に近づいた段階で、戦略の切り替えに備えるべきだ。プロテクティブ・プット(保険としてのプット買い)や弱気のプット・スプレッド(プットの買いと売りの組み合わせで下落に備える)が、大きな下落に備える手段になる。1,000ポイント超の下落は、適切に備えた投資家にとって大きな機会になり得る。