トランプ氏、協議停滞でイランに警告 原油・株式・金市場でヘッジ需要が拡大

    by VT Markets
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    May 17, 2026

    米国のドナルド・トランプ大統領は、戦争終結に向けた協議が行き詰まる中、イランに「期限」があると述べたとCNBCが日曜に報じた。トランプ氏は自身のSNS「Truth Social(トゥルース・ソーシャル、本人が運営する交流サービス)」に「時計は進んでいる」と書き、「時間が最優先だ」と強調した。

    トランプ氏は、どのような「結果」を想定しているのか、またイランにどの行動を求めているのかは説明していない。発言は、日曜に予定されているイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相との電話協議に先立つものだった。

    市場変動への備え(ヘッジ)

    イランのメディアは、テヘラン(イランの首都)側の最新提案に対する米国の回答に、具体的な譲歩が含まれていなかったと報じた。報道は、これが紛争終結に向けた進展の欠如と関係しているとしている。

    協議の停滞と大統領の新たな警告を受け、今後数週間で市場の値動きが大きくなる可能性に備える必要がある。市場の不安定さを示す指標であるCBOEボラティリティ指数(VIX、米国株式市場の「予想される値動きの大きさ」を示す指標)は足元で15近辺にある。これは、2022年のウクライナ危機初期に30を超えた局面と比べると低い水準だ。VIXのコールオプション(将来、決まった価格で買う権利)を買うことは、広い市場の不透明感に備える手段になり得る。

    最も直接的な影響が出やすいのは原油だ。イランはホルムズ海峡(中東の主要な原油輸送の通り道)で重要な位置にあり、供給不安が価格に直結しやすい。北海ブレント原油が1バレル=95ドル前後で取引される中、急上昇に備えるコールオプションが選択肢となる。地域の緊張が高まり、一時的に110ドルを超えた後に落ち着いた局面もあった。

    この種の地政学リスクは、株式の下落に備える必要性を示す。S&P500種株価指数は6,200近辺の過去最高値圏を試しており、悪材料で急落しやすい。SPYなど主要な指数連動ETF(上場投資信託、株式のように売買できる投資信託)のプットオプション(将来、決まった価格で売る権利)を買い、下落に備えることが考えられる。

    安全資産へのシフト

    不透明感が強まると「安全資産への逃避」が起きやすく、一般に貴金属が買われる。金は足元で1オンス=2,550ドル近辺だが、世界の不安定化が進めば最高値更新も視野に入る。金先物(将来の売買価格を決める取引)での買い持ち、または金ETFのコールオプションは、安全資産需要の高まりを取り込む直接的な手段となる。

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