中国のアルミニウム生産は第1四半期に、政府が定める生産上限を上回った。高値で推移する価格と、原料のアルミナ(アルミニウムを製造するための中間原料)の供給余力が背景にある。生産データは早ければ月曜日にも公表される見通しだ。
生産増は4月も続いた可能性が高い。中国のアルミ輸出が増加しているためだ。一方、中東・湾岸地域からの供給は、市場に届きにくい状況が続いているとされる。これにより、中国の増産が価格に与える下押し効果は限定的になり得る。
市場の関心は在庫水準にも移っている。中国の産業需要を含め需要が底堅く、在庫の取り崩しが続きやすい。中国の増産は一部の不足を和らげる可能性があるものの、供給不足(市場に必要な量に対して供給が足りない状態)はなお残る恐れがある。
スイス拠点の資源トレーダーは、今年の供給不足が200万トンに達すると予測する。同社は、年末にかけて在庫が「紙のように薄い」水準、つまり緊急時に対応できないほど小さな水準まで低下する可能性があるとも警告した。
在庫が極端に減れば、供給のボトルネック(物流や生産のどこかが詰まり、供給が滞る状態)が起きやすくなる。結果として価格変動が大きくなる可能性がある。