米国のドナルド・トランプ大統領は金曜日、中国の習近平国家主席にはイランに影響力を行使できる可能性が高いと述べたとロイターが報じた。トランプ氏はまた、イランに対して「これ以上はあまり我慢しない」とも語った。
木曜日、トランプ氏は習氏が、イランとの戦争(軍事衝突)の終結に向けた交渉を支援し、世界の海上輸送にとって重要なホルムズ海峡を開放した状態に保つ提案をしたと述べた。さらに、中国は米国産の原油を買いたがっているとも付け加えた。
トランプ氏の「中国・イラン」発言のシグナル
トランプ氏は、中国の船をテキサス、ルイジアナ、アラスカに向けて送るようにすると述べた。また、中国は段階的に市場を開放すると語った。
トランプ氏は、中国との協議でビザ関連企業の問題が取り上げられていると述べた。さらに、イランの「濃縮ウラン」(原子力発電や核兵器に使えるよう、ウランの割合を高めた物質)について、地中に封じ込めることは可能だが、実際に確保したいとも語った。
トランプ氏は、イランの濃縮ウランを確保する目的は実務というより「世論向け(広報目的)」だと述べた。また、交渉相手であるイランの指導者は理性的だとも話した。
市場の変動とエネルギーリスク
原油市場はすでに緊張の再燃を織り込んでいる。北海ブレント原油先物(欧州の代表的な原油価格指標)の7月限は、2026年4月下旬から5月上旬にかけて1バレル=95ドル超の高い水準で、狭い範囲内で推移してきた。より重要なのは、CBOE原油ボラティリティ指数(OVX、原油オプションの価格から市場が見込む価格変動の大きさを示す指標)が40を超える水準まで急上昇した点だ。これは2025年末の供給不安以来の水準で、オプション市場が大きな値動きを想定していることを示す。
この警戒感は、イランからの供給途絶の可能性を考えると妥当だ。イランの生産量は昨年の大半で日量340万バレルと安定していたが、米国の外交圧力の再強化の中で2026年第1四半期には日量320万バレルに低下した。今後さらに緊張が高まれば、需給が逼迫した世界市場から追加で供給が失われる恐れがある。
過去の文脈で触れられた「中国要因」も引き続き重要な変数だ。中国のイラン産原油輸入は堅調で、2025年末まで平均で日量110万バレルに達し、テヘラン(イラン政府)にとって重要な外貨獲得源となっている。これは米国の戦略を複雑にし、緊張が短期で解消しにくいことを示唆する。
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