米エヌビディアの株価は、トランプ米大統領と中国の首脳会談を受け、木曜日の米国株プレマーケット(通常取引開始前の時間外取引)で2%超上昇した。上昇が維持されれば、NVDAは7日続伸となる。
米商務省は、中国企業10社にエヌビディアのH200 AI(人工知能)向け半導体の輸入を承認し、アジアの一部販売会社(ディストリビューター)にも認可した。米4月小売売上高は前月比1.6%から0.5%へ減速し、市場予想と一致した。
市場先物と中国戦略
プレマーケットでダウ先物は0.9%高、S&P500先物は0.3%高、ナスダック先物は0.2%安となった。エヌビディアは、米国の輸出規制(貿易抑制策)を受けて落ち込んだ中国での市場シェア回復を狙う。
米国の規制強化前、エヌビディアは中国のAI向け半導体市場で95%のシェアを持っていた。H200はH100を土台にし、搭載メモリー容量とデータ転送の速さ(帯域幅)を高めた製品。一方、新世代のBlackwell(ブラックウェル)系列は中国向けが引き続き制限されている。
今回の認可により、アリババ、テンセント、バイトダンス、JD.comに加え、鴻海(フォックスコン)とレノボがH200を購入可能となる。購入枠は1社あたり最大7万5000個に制限される。
NVDAは4月27日に216.83ドルで高値を付けた後、約195ドルまで調整し、月曜にその高値を上抜けた。次の節目は240ドル近辺。下値の目安(サポート)は216.83ドル、211ドル、185〜191ドル。週足RSI(相対力指数=買われ過ぎ・売られ過ぎをみる指標)は68。
オプションの持ち高とリスク設定
エヌビディアが主要な中国企業向けに本格的な販売を再開できる見通しとなったことは、今後数週間の株価に追い風となる材料だ。株価の上昇基調が続く一方で、週足RSIは68と高水準で、買われ過ぎに近づいていることも示す。加えて、短期のオプションではインプライド・ボラティリティ(市場が見込む将来の価格変動率)が上昇しており、新規の買いはコストが高くなりやすい。上昇余地が意識される反面、急騰後には短期的な押し目(小幅下落)が起きやすい点に注意したい。