金(XAU/USD)は木曜、過去1週間のレンジ内で小動きにとどまった。市場は、ドナルド・トランプ米大統領と中国の習近平国家主席の会談に注目した。米国とイランの協議は、依然として決着していない。
XAU/USDは、火曜に約4,773ドルと3週間ぶり高値を付けた後、4,700ドル近辺で推移した。米連邦準備理事会(FRB)が「高金利をより長く維持する」との見方(利下げを急がない想定)が強まり、上値追いは抑えられた。
Fed Policy And Inflation Backdrop
直近の米インフレ指標では、中東での戦争を背景としたエネルギー価格の上昇が、2カ月連続で示唆された。堅調な労働市場(雇用が底堅い状態)もあり、年末までの米利上げ観測が強まった。
利上げ観測は米国債利回り(米国債の利ざやを示す指標)と米ドルを押し上げ、利息を生まない金(「非利回り資産」=保有しても利息が付かない資産)の上昇を抑制した。米ドル指数(DXY=主要通貨に対するドルの強さを示す指数)は98.54近辺で推移し、1週間超ぶりの高水準に接近した。
ボストン連銀のスーザン・コリンズ総裁は、利上げが必要になる可能性があり、金融政策は「しばらく」引き締め的(景気を冷やす方向の政策)にとどまり得ると述べた。雇用の伸びは需給が均衡する水準(ブレークイーブン)付近で、失業率は「比較的低い」とした。
ホワイトハウスの説明としてロイターが伝えたところによれば、北京でのトランプ氏の2日間の首脳会談では、貿易、台湾、イラン戦争が議題となった。市場アクセス(相手国市場への参入条件)、対米中投資、ホルムズ海峡の航行確保、イランの核兵器保有阻止について協議したという。
Technical Levels And Market Structure
テクニカル面では、金は21日単純移動平均線(SMA=一定期間の平均価格)である4,684ドル近辺を上回る一方、50日SMAの4,740ドル近辺を下回った。200日SMAは4,341ドル近辺、RSI(相対力指数=買われ過ぎ・売られ過ぎを測る指標)は50付近。上値抵抗(レジスタンス=上昇を阻みやすい水準)は4,850ドル近辺、下値支持(サポート=下げ止まりやすい水準)は4,500ドル。