木曜日の欧州時間、円はドルに対して下落し、ドル/円(USD/JPY)は2週間ぶり高値の158.00近辺でもみ合った。米ドルが相対的に強い地合いを保ち、相場を支えた。
今週、米ドル指数(DXY、ドルを主要6通貨に対して指数化したもの)は0.72%上昇し、98.55前後となった。米連邦準備制度理事会(FRB)が年内に利下げしないとの見方(政策金利=中央銀行が景気や物価を調整するために決める短期金利への期待)が、ドルを下支えしている。
CMEのFedWatch(先物市場の価格からFRBの政策金利見通しを推計する指標)では、FRBは金利を据え置くか、少なくとも1回は利上げするとみられており、「据え置き」の確率は66.8%とされる。こうした見方は、4月の米消費者物価指数(CPI、家計が購入する品目の価格変化を示す代表的なインフレ指標)で総合指数が前年比3.8%上昇し、約3年ぶりの高水準となったことを受けて強まった。
市場はまた、米国のドナルド・トランプ大統領が中国の習近平国家主席と会談した後の発言に注目した。日本では、日銀の4月「主な意見」(金融政策決定会合の議論の要点)から、地政学リスク(中東情勢など国際政治の不確実性)を意識しつつも、次回会合での利上げの可能性が示唆された。
木曜日後半は、12:30 GMT発表の4月米小売売上高(個人消費の勢いを示す指標)に関心が移る。市場予想は前月の+1.7%から鈍化し、+0.5%と見込まれている。