韓国ウォンはアジア通貨の中で下落が目立った。背景には、原油高、米国債利回り(米国政府が発行する債券の利回り)の上昇、リスク回避の強まり、海外投資家による韓国株の大幅な資金流出がある。
USD/KRW(米ドル/韓国ウォン)は直近で1493近辺。値動きは不安定な状態が続く見通しで、原油高が続き、世界の投資家心理が弱いままなら、変動幅がさらに広がる可能性がある。
テクニカル面(価格チャートから相場の方向を読む分析)では、日足の勢いがやや上向きに転じ、RSI(相対力指数:買われ過ぎ・売られ過ぎを示す指標)も上昇。短期リスクは上方向に傾いている。
上値抵抗(上がりにくい水準)は1501、1510が意識される。これはフィボナッチ・リトレースメント(値幅に対する戻りの目安となる比率)の23.6%を、2026年の安値から高値の範囲に当てはめた水準とされる。
下値支持(下がりにくい水準)は1474~1478。21日移動平均線(直近21日間の平均価格)と、フィボナッチの50%水準に重なる。
戦略としては、USD/KRWの上昇を追いかけず、上昇局面では戻り売り(上がったところを売る)を優先する考え方が示された。中期的には、韓国がAI関連需要や輸出に影響を受けやすいこと、半導体市況が底堅いことが下支え要因になり得るとし、地政学リスクや金利要因の圧力が和らげばウォンに追い風になるとしている。