ユーロ、弱いユーロ圏指標を嫌気し対英ポンドで0.8650割れ 先行きは下支え材料に

    by VT Markets
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    May 13, 2026

    ユーロは水曜日、主要8通貨(G8)の中で弱い部類となり、ポンドに対して下落して0.8650近辺まで低下した。火曜日に0.8700付近で上値を抑えられた流れを引き継いだ。背景には、ユーロ圏のGDPと鉱工業生産(工場などの生産活動を示す統計)が弱かったことがある。一方、ポンドは比較的底堅かった。

    ユーロ圏の2026年1-3月期(第1四半期)GDPは、2回目の推計(改定値)で前期比+0.1%の成長が確認された。前期(2025年10-12月期)の+0.2%から減速した。前年比は+0.8%で、前期の+1.3%から鈍化した。

    ユーロ圏の指標悪化がユーロの重し

    ユーロ圏の3月の鉱工業生産は前月比+0.2%と、市場予想の+0.3%を下回った。2月は+0.4%から+0.2%へ下方修正された。前年比では3月が-2.1%となり、2月の-0.8%より悪化した。

    英国では、地方選挙での敗北を受けた政治的緊張に引き続き注目が集まった。火曜日には下級閣僚4人が辞任した。キア・スターマー首相は、辞任要求が出る中でも続投する考えを示した。

    水曜日の英国の経済指標(統計の発表予定)は少なく、1-3月期GDPは木曜日に発表予定。成長率は持ち直しが見込まれる一方、3月の指標はイランでの戦争の影響で弱い可能性がある。

    昨年この時期、2025年半ばにもユーロはポンドに対して苦戦し、0.8700の水準を維持できなかった。ユーロ圏の成長率が弱く、2025年1-3月期GDPが前期比+0.1%にとどまり、鉱工業生産は落ち込んでいたことが重しとなった。

    2026年:成長の勢いが変化

    足元では、景気の構図が変わりつつある。ユーロスタット(EUの統計機関)の速報値では、ユーロ圏経済は2026年1-3月期に前期比+0.3%成長し、市場予想を上回った。これは1年以上で最も強い伸びとなる。一方、英国の国家統計局(ONS)の最近のデータでは、2026年1-3月期のGDP成長が+0.2%へ鈍化した。サービス部門のインフレ(価格上昇)が高止まりし、先行きの重しになっている。

    このような景気の差(ユーロ圏が改善し、英国が減速)は、2025年に見られた状況と逆であり、ポンド高・ユーロ安の勢いが弱まる可能性を示す。見方は「ユーロ圏の停滞と英国の底堅さ」から「ユーロ圏の回復と英国の減速」へ移りつつある。

    今後数週間は、中央銀行の金融政策の方向性が重要となる。イングランド銀行(英中央銀行)は成長減速を受けて金融緩和(利下げなど、景気を下支えする政策)への圧力が高まり得る。一方、欧州中央銀行(ECB)は、景気指標の持ち直しと、コアインフレ率(エネルギーなど変動が大きい品目を除いた物価上昇率)が目標を上回る2.7%にあることから、政策金利(中央銀行が景気や物価を調整するために設定する基準金利)をより長く据え置く可能性がある。この政策の差が、ユーロの対ポンド相場を下支えする材料となり得る。

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