米インフレの根強さで米金利上昇、ドル堅調 PPIとトランプ・習首脳会談に注目

    by VT Markets
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    May 13, 2026

    米ドルは水曜日早朝、火曜日に主要通貨を上回った流れを受けて小幅に上昇した。市場は、ユーロ圏の第1四半期GDP(域内総生産)の改定値に続き、米国の4月生産者物価指数(PPI、企業間取引の価格動向を示す指標)を注視する。また、トランプ米大統領と中国の習近平国家主席による首脳会談の関連報道も焦点となる。

    米国の4月インフレ指標では、総合CPI(消費者物価指数、家計が購入するモノやサービスの価格)上昇率が前年比3.8%となり、市場予想(3.7%)を上回って2023年5月以来の高水準となった。コアCPI(食品・エネルギーを除いた物価の基調)は2.8%に上昇し、3月の2.6%から加速、予想(2.7%)も上回った。

    ドル高と長期金利の上昇

    発表後、米10年国債利回り(長期金利の代表指標)は4.46%を上回り、3月下旬以来の高水準となった。ドル指数(複数通貨に対する米ドルの強さを示す指標)は火曜日に約0.4%上昇した。米株式市場では主要株価指数が大幅安となり、水曜日早朝は米株先物(将来の株価指数を売買する契約)がまちまちのなか、ドル指数は98.40近辺で推移した。

    金は値動きが大きく、一時4,640ドルを割り込んだ後に4,700ドルを上回るまで反発し、小幅安で終えた。週半ばは4,700ドル台をわずかに上回って推移した。

    EUR/USDは火曜日に約0.4%下落した後、1.1730を下回って推移した。GBP/USDは、英スターマー首相が閣僚4人の辞任に直面し、80人超の議員が対応を求めたとの報道を受けて、辞任圧力が意識され下落した。USD/JPYは157.50を上回る水準でもみ合った。

    「高金利の長期化」

    米10年国債利回りは、昨年の指標後に4.46%まで上昇したが、足元も同様に高い水準を維持し、現在は4.48%近辺にある。これは債券市場が、2026年に期待されていた複数回の利下げを織り込みにくくなっていることを示す。デリバティブ(先物・オプションなどの派生商品)を扱う投資家は、金利が「高水準のまま長引く」局面で有利となる戦略を検討する余地がある。

    この金融政策の見通しは、米ドルにとって下支えとなる。ユーロ圏の景気が力強さを欠くなか、慎重な米連邦準備制度理事会(FRB、米中央銀行)と他の中央銀行の政策の方向性の差が広がりやすい。こうした環境では、ユーロなどに対してドルを買い持ち(ロング、上昇を見込んで保有すること)する判断が有利になりやすい。

    英ポンドは昨年の英国政治の混乱で弱含んだが、状況が変化しても、GBP/USDは米ドルの強さが主因となりやすい。同様にUSD/JPYは、米国と日本の金利差を背景に高い水準で推移しやすい。円を調達通貨として高金利通貨などを買うキャリートレード(金利差収益を狙う取引)は選択肢となる一方、日本当局による為替介入(急激な変動を抑えるための市場取引)の兆候には注意が必要だ。

    金の値動きの大きさは続いている。金はインフレヘッジ(物価上昇への備え)として買われる一方、高金利とドル高が重荷となる。利息が付かない資産である金は、国債などで利回りを得られる局面では相対的に魅力が低下しやすい。このため、金ETF(上場投資信託)を対象としたオプション(将来の売買権利)戦略を用い、方向性を決め打ちせずに価格変動を取り込みにいく方法も考えられる。

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