米CPI上振れで米金利上昇、ドル堅調 注目はPPIとFRB利上げ確率へ

    by VT Markets
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    May 13, 2026

    米ドルは、米国の消費者物価指数(CPI:消費者が購入するモノやサービスの価格の動き)が市場予想を上回り、米国債利回り(米国政府が発行する債券の利回り。金利の代表的な指標)が上昇したことを受けて上昇した。これにより、米連邦準備制度理事会(FRB:米国の中央銀行)が利上げ(政策金利を引き上げること)に動くとの見方が強まった。市場の関心は、次に公表される米国の生産者物価指数(PPI:企業が出荷段階で受け取る価格の動き)へ移っている。

    短期・長期の両方の利回り上昇がドルを下支えする一方、CPIの内訳からは、インフレ圧力が幅広く強まっている明確な兆候は目立たない。市場がFRBのより強い引き締め姿勢(タカ派:利上げに前向きな姿勢)を織り込み続ける限り、ドルは下押し局面で支えられやすい。原油価格が高止まりし、インフレリスク(物価が想定以上に上がるリスク)が上向きに傾いている点も材料となる。

    Dollar Reaction To Cpi Surprise

    ドル指数(DXY:主要通貨に対する米ドルの総合的な強さを示す指数)は上昇し、直近は98.30。日足チャートでは弱気の勢いが和らぎ、RSI(相対力指数:価格の過熱感を測る指標)が上昇した。先行きは上にも下にも振れやすいとの見方だ。

    挙げられているテクニカル水準(過去の値動きから意識されやすい価格帯)は、上値抵抗線(レジスタンス:上昇を抑えやすい水準)が98.70(フィボナッチ38.2%:一定の比率で押し・戻りを測る手法)と99(50日移動平均:過去50日平均の価格)。下値支持線(サポート:下落を支えやすい水準)は98.10(2026年の安値から高値への上昇に対する50%押し)と97.50/60(二番底=同水準で2回下げ止まる形、かつ61.8%押し)。

    次の注目指標は、シンガポール時間20時30分のPPI。

    最新のCPIは前年比3.6%と予想を上回り、米ドル高が進んだ。これを受け、6月のFRB利上げ確率は20%から45%超へ上昇した。5月13日はPPIが次の手がかりとして焦点となる。

    Trading Setup Around Ppi

    この環境では、ドル指数(DXY)の下押しは買いが入りやすいとの見方が出ている。背景には、FRBがより引き締めに傾くとの観測に加え、エネルギーコストの高止まりがある。WTI原油(米国の代表的な原油価格指標)が1バレル85ドルを上回って推移しており、インフレリスクを上向きに保ち、当面のドルの支えになりやすい。

    一方で、ドルの急騰が確実という状況でもないため、オプション取引(将来の売買を一定条件で行う権利を売買する取引)では値動きの拡大(ボラティリティ:価格変動の大きさ)を狙う戦略が選択肢となる。DXYが98.30付近にある中、上下どちらにも動きやすい前提では、ストラドル(同じ権利行使価格でコールとプットを同時に買う)やストラングル(異なる権利行使価格でコールとプットを同時に買う)が有効になり得る。インフレは上振れしているが、2022年に見られたような広範かつ制御不能な上昇が明確に再現しているわけではない点も踏まえる必要がある。

    方向感を持って取引する場合は、水準が意識される。上値では98.70が焦点で、ここを上抜けると、2025年後半のFRBの緩和寄り発言(ハト派:利上げに慎重な姿勢)後に形成された弱気見通しが後退しやすい。下値では98.10が、今回のドル高の強さを測る最初の試金石になる。

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