米ドル/スイスフランは0.7805近辺で小動き、米PPIとトランプ・習会談がドルの方向性を左右

    by VT Markets
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    May 13, 2026

    USD/CHFは水曜日の欧州時間早朝、0.7805近辺でほぼ横ばいとなった。市場は、米国の重要なインフレ指標(物価の上昇率を示す統計)と、今週後半に予定される米中協議の続報を待っている。

    サウスチャイナ・モーニング・ポスト紙は、スコット・ベッセント米財務長官と、中国の何立峰(ホー・リーフォン)副首相が韓国で貿易・経済協議を行うと報じた。会合は、ドナルド・トランプ米大統領の中国公式訪問に先立つ。

    Usd Chf Waits For Key Catalysts

    トランプ大統領と習近平国家主席の首脳会談は、木曜と金曜に北京で予定されている。トランプ氏は火曜日、会談では貿易(モノやサービスの取引条件)に焦点を当てると述べ、イラン戦争への注目は抑えた。

    米国の生産者物価指数(PPI:企業段階の物価動向を示し、消費者物価に波及しやすい指標)は、水曜日後半に発表される。総合PPI(食品・エネルギーなどを含む)は4月が前年比4.9%と見込まれ、3月の4.0%から上昇予想。コアPPI(変動が大きい項目を除いたPPI)は4.3%と予想され、前月の3.8%から上振れが見込まれる。

    スイスでは、スイス国立銀行(SNB)が政策金利を0%に据え置いている。ロイター調査のエコノミストは、2026年末まで0%が続くと予想しており、フラン高(スイスフランが買われ通貨価値が上がること)への対応は、主に為替介入(当局が市場で通貨を売買して為替水準に影響を与える手段)に依存するとみられる。

    USD/CHFは0.7805近辺で落ち着いているが、この静けさは米経済指標をきっかけとした上昇の前触れとなる可能性がある。焦点は本日のPPIで、インフレ圧力(物価上昇が続く状態)が残っていることを示せば、ドル上昇につながり得る。その場合に備え、短期のUSD/CHFコールオプション(一定期限までにあらかじめ決めた価格で買う権利)を買っておく戦略が検討される。

    Options Strategy And Scenario Risks

    市場予想の生産者物価の前年比4.9%上昇は重要で、2023年に見られた物価上昇圧力を想起させる。この水準以上となれば、米連邦準備制度理事会(FRB)が夏に利上げ(政策金利の引き上げ)に動くとの見方が再燃し得る。こうした金融政策の差(米国は引き締め方向、スイスは据え置き)が、ドルがスイスフランに対して強いとみる基本要因となる。

    一方、SNBはゼロ金利で据え置きを続けている。SNBは過去に輸出企業を守る目的でフラン安(フランを弱くすること)を狙う為替介入を行ってきた経緯があり、こうした緩和的な姿勢はUSD/CHFの下値を支えやすい。

    今週の不確定要因は米中首脳会談で、地政学リスク(国際政治が市場に与える影響)を高める恐れがある。想定外に悪い結果となれば、安全資産への逃避(リスク回避で安全とされる通貨・資産が買われる動き)が起き、フラン高でUSD/CHFが下落する可能性がある。このため、損失が限定されるオプション(支払うプレミアム=購入代金までにリスクが抑えられる商品)を用いる方が、損益が大きく変動し得る先物(将来の売買を約束する取引)を持ち続けるより慎重だ。

    インフレ指標が強く、米中協議も大きな対立なく終わるなら、初動の上昇は今後数週間の流れになり得る。中央銀行の政策差は引き続きドルに有利に働く可能性がある。0.8000水準(心理的節目、投資家が意識しやすい水準)を試す展開も想定され、この水準は2025年後半以降、明確に上回っていない。

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