ナスダック100は2026年4月上旬から6週間で2万4,750から約2万9,500まで上昇し、上昇率は約19%となった。その後、日足チャートでは弱気(下落)方向の押し目(上昇後の一時的な下落)が始まっている。
月曜安値を下回ると、ETゾーン8(分析側が設定する目標・到達想定の価格帯)の再テストが確認される。今後1〜2週間の主な想定は、下方向へ割り込み→戻り(いったん反発)→下落拡大の流れだ。
Near Term Market Structure
押し目は2万8,000〜2万8,250付近のサポート(下値支持)へ向かう可能性がある。ここは日足の21EMAゾーンと重なる。21EMAは「21日指数平滑移動平均」で、直近の価格に比重を置いた移動平均だ。過去の強い上昇局面では、この近辺が押し目買いの目安として意識されやすい。一方、先行する強い上昇(ブルの勢い)を根拠に、高値更新で上昇トレンドが続くシナリオも示されている。
目先の上昇は、21EMAでの反発、上値抵抗(レジスタンス)突破、再上昇がそろってからの話になる。これらは日足チャート上で代替シナリオとして示されている。
4時間足では、押し目開始前に「行き過ぎ」(買われ過ぎなどの疲れの兆候)サインが出ていた。価格は21EMAゾーンを試しており、重要な分岐点と位置づけられる。
まずは上方向への反発が想定され、その後に144EMA(144本指数平滑移動平均)付近まで、より大きな押し目が入る可能性がある。これは波動4の中でのABC調整(下落→反発→再下落という、三つの波で進む典型的な調整形)とされる。4時間足では、144〜233EMAゾーン(中期の移動平均帯)を上回って推移できるかが、上昇トレンド継続の条件になる。
Primary Trade Plan
ナスダックは4月上旬以降、約19%上昇した。背景には、ハイテク企業の1〜3月期決算が堅調だったことに加え、直近のインフレ指標が市場予想をやや下回る2.9%だったことがある。2万9,500からの押し目は、大きなトレンド転換というより利益確定売り(含み益を確定する売り)に見える。
今後1〜2週間は、下方向を警戒する見方が優勢だ。月曜安値割れは、2万8,000〜2万8,250のサポート帯を試す流れを示唆する。想定される下落に備え、プットオプション(将来、決めた価格で売る権利。下落局面で利益を狙いやすい)を買う、または先物を売ってショート(下落で利益を狙う売り持ち)にする戦略が考えられる。
この種の押し目は珍しくない。2025年の強気相場でも、急落するが一時的に終わる下げが何度かあった。強い上昇局面では、21日移動平均線(ここでは21EMA)までの調整が、買い方の追加参入の目安になりやすい。VIX(恐怖指数。S&P500のオプション価格から市場の不安度を示す指標)は14.5へ小幅上昇にとどまり、市場全体に強い不安が広がっている状況ではない。
そのため、2万8,000のサポートで下げ止まりの兆候が出るかを見極めたい。この水準で反発が確認できれば、ショートを縮小し、上昇トレンド回帰に備える局面となる。相場の底堅さは、ナスダック100構成銘柄のうち85%以上が200日移動平均線(長期の趋势を示す代表的な線)を上回って推移している点からも示唆される。
底打ちが確認できれば、戦略は買いに切り替える。目安は日足の強い陽線(始値より終値が高いローソク足で、買いの勢いを示す)だ。コールオプション(将来、決めた価格で買う権利。上昇局面で利益を狙いやすい)やNQ100先物の買いで次の上昇波を狙う展開となり、直近高値を上抜けて心理的節目の3万を目指す可能性がある。