USD/CADは金曜日、カナダの雇用統計が弱くカナダドルに下押し圧力がかかったことを受けて、小幅に上昇した。相場は1.3694近辺で推移し、一時1.3700(4月29日以来の高値)を試した。
カナダ統計局(Statistics Canada)によると、4月の雇用者数は前月比1万7700人減となり、市場予想の1万5000人増に反して減少した。3月は1万4100人増だった。失業率は6.7%から6.9%に上昇。平均時給(賃金の伸びを示す指標)は前年比4.8%と、3月の5.1%から伸びが鈍化した。
Canadian Data And Bank Policy Implications
今回の統計は、カナダ中銀(Bank of Canada、政策金利を決める中央銀行)の金融政策見通しに影響し得る。特に、原油上昇が物価(インフレ)を押し上げる場合は注目度が高い。USD/CADは、原油安によって資源国通貨であるカナダドルが売られやすくなっていることもあり、4週連続下落を終える展開となりそうだ。
米ドルは、米労働統計が強弱まちまちだったことを受けて上値が重い。米ドル指数(DXY:主要通貨に対する米ドルの強さを示す指数)は97.92近辺で、日中で約0.37%下落した。
米非農業部門雇用者数(Nonfarm Payrolls、農業以外の雇用増減を示す重要指標)は4月に11万5000人増となり、市場予想の6万2000人増を上回った。一方、3月の18万5000人増(18万3000人から下方修正)からは伸びが鈍化した。
米失業率は4.3%で横ばい。平均時給(Average Hourly Earnings、賃金インフレの手掛かり)は前月比0.2%上昇と、市場予想の0.3%を下回った。前年比の賃金上昇率は3.4%から3.6%へ加速したが、市場予想の3.8%には届かなかった。
また、米国とイランの対立にも注目が集まった。ホルムズ海峡(世界の原油輸送の要衝)付近で衝突が報じられ、停戦が維持されるか不透明感が出ている。米国は金曜日中に、和平案についてテヘラン(イラン首都)から回答があると見込むと述べた。