USD/JPYは木曜のアジア時間、2月24日以来の安値となる155.00近辺から反発した後、方向感に乏しい展開となった。取引水準は156円台半ばをやや下回り、日中の変動は限定的だった。
円は、当局による追加対応への警戒感と日銀の金融政策見通しに支えられた。財務省の三村淳国際局長(財務官)は、当局が為替市場を注視している姿勢を改めて示した。
Yen Support And Intervention Watch
市場では、日本が先週金曜にUSD/JPYが160.00を上回った後、最大で5兆4800億円(約350億ドル)規模で円買い・ドル売り介入(政府・日銀が市場で円を買って相場を押し上げる措置)を行った可能性が取り沙汰されている。相場の動きが急で秩序を欠く場合に、当局が再び介入に踏み切るとの思惑も強まった。
日銀の3月18〜19日会合の議事要旨では、経済・物価見通しが想定通りに進めば追加利上げが適切との見方が維持された。利上げ(政策金利を引き上げ、お金を借りにくくして物価上昇を抑える政策)の判断は会合ごとに行い、賃金、物価、イラン情勢などを踏まえるとした。
ドルは弱含み、市場は米国とイランの協議進展に関する報道に注目した。ドナルド・トランプ氏は、過去24時間で協議が進展し、イランは合意を望んでいると述べた。
アクシオスは米政府当局者2人の話として、ホワイトハウスが戦争終結に向けた「1ページの覚書(MOU=法的拘束力が限定される合意文書)」でイランと合意に近づいていると報じた。一方、イランの核開発計画をめぐる対立への不透明感が残り、USD/JPYでは積極的な持ち高調整(ポジションを増減させる取引)が抑えられた。