米国株は水曜日に上昇し、米国とイランのより広範な合意に向けた進展報道を受けて市場心理が改善した。ダウ工業株30種平均は約540ドル高となり、場中に5万ドルに接近した後、4万9,800ドル台で取引を終えた。S&P500種株価指数は1.1%上昇し、ナスダック総合指数は半導体株の強さを背景に1.5%上げた。
米ニュースサイトAxiosは、米国とイランが、イランの核濃縮(ウランの濃度を高め、核開発に転用可能性が高まる作業)を一時停止する「モラトリアム(一定期間の停止)」を含む可能性のある合意に近づいていると報じた。イラン外務省報道官はCNBCに対し、イランは米国の提案を精査しているとした一方、ドナルド・トランプ大統領はその後、合意は「大きな仮定だ」と述べ、協議が決裂すれば攻撃は「はるかに高い水準と強度」で再開すると警告した。
原油価格と地政学リスク
ホルムズ海峡(中東産油国の原油輸送の要衝)を巡るリスクが和らいだとの見方から、原油価格は下落した。WTI先物は5%下落して1バレル=96ドル超、ブレント先物も5%下落して103ドル超で取引された。トランプ氏が、船舶を護衛する「プロジェクト・フリーダム」を一時停止すると述べたことが背景。
AMDは第1四半期(Q1)の市場予想を上回り、第2四半期(Q2)の見通しも良好だったとして15%急騰。VanEck半導体ETFは3%上昇し、インテルは約2%上げた。
米ADP雇用統計(民間部門の雇用者数を推計する指標)は4月の雇用増が10万9,000人と、市場予想の9万9,000人を上回った。3月分は6万1,000人に下方修正された。金曜日発表予定の米雇用統計(NFP:非農業部門雇用者数、政府統計で市場の注目度が高い)の市場予想は6万人。米連邦準備制度理事会(FRB)高官の発言はタカ派(金融引き締め寄り)とされ、米国債利回り(国債の利回りで市場金利の代表指標)は底堅く推移した。