スイスの4月消費者物価指数(CPI)は強弱まちまちだった。総合CPIは前年比0.6%と、市場予想(コンセンサス)通りで、3月の0.3%から上昇した。エネルギー価格の上昇が主因で、2024年10〜12月期以来の高水準となった。
総合インフレ率はスイス国立銀行(SNB)の4〜6月期(第2四半期)見通し0.5%に近い。一方、総合CPIから変動の大きい品目(主にエネルギーや生鮮食品など)を除いて物価の基調を示すコアCPIは、前年比0.3%へ低下。予想の0.5%を下回り、3月の0.4%からも鈍化して数年ぶりの低水準となった。
この結果について、基調的なインフレの弱さはSNBが政策金利(中央銀行が短期金利を誘導する際の基準となる金利)を据え置けるとの見方につながる、と報じられている。また、市場が織り込む年末までの0.25%への0.25%ポイント(25bp)利上げ観測(将来の金利見通しを市場価格に反映させたもの)は後退する可能性があるとも指摘した。
スイスフランについては、安全資産(市場が不安定なときに資金が向かいやすい通貨や資産)としての需要に支えられているとされ、SNBの引き締め観測の後退を相殺し得るとしている。