豪ドル/米ドル(AUD/USD)は、オーストラリア準備銀行(RBA)が政策金利(キャッシュ・レート)目標を0.25%ポイント引き上げて4.35%とし、当面の利上げ休止を示唆した後に反落した。通貨ペアは一時、50日移動平均線(過去50日平均の価格で、相場の基調をみる指標)を上回ったものの、その後は0.7150を下回って推移している。方向感は、投資家のリスク選好(リスクを取りやすいか避けやすいかの心理)と、今後の経済指標次第だ。
RBAの2026年12月時点の政策金利見通しは4.7%で、2月時点の4.2%から上方修正された。2027年、さらに2028年前半も4.7%を維持する想定となっている。基調インフレ率(変動の大きい品目を除いて物価のトレンドを示す指標)は、第2四半期に3.8%でピークを迎え、その後は2026年末に3.1%、2027年に2.6%、2028年前半に2.5%へ鈍化する見込みだ。
金利・インフレと市場の織り込み
総合消費者物価指数(CPI、物価全体の伸びを示す指標)は、2026年12月の4.0%から2027年半ばに2.4%へ低下する見通し。市場の織り込み(先物や金利商品に反映された予想)は、総裁発言を受けて短期金利(フロントエンド)や2年・10年金利差(2s/10s、利回り曲線の傾きを示す指標)で変化がみられ、6月の据え置き(利上げ休止)が「可能性が高い」とされた。
テクニカル面では、AUD/USDは4月に50日移動平均線を回復した後、0.7225近辺で目先の高値を形成した。50日移動平均線が位置する0.7060近辺は重要な下値支持(サポート)で、上値では0.7225が注目水準となる。