コメルツ銀行のフィスター氏、ユーロ高とスイス国立銀行(SNB)利上げ期待の後退(発言による)を背景に、EUR/CHFは近く上昇すると予想

    by VT Markets
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    May 4, 2026

    コメルツ銀行のマイケル・プフィスター氏は、ユーロが持ち直し、市場がスイス国立銀行(SNB)の利上げ予想を先送りすれば、今後数カ月でEUR/CHF(ユーロ/スイスフラン)が上昇すると予測する。SNBはフラン高の進行を抑えるため、繰り返しの口先介入(発言によるけん制)を用いてきたという。

    イラン戦争の勃発以降、SNBの金融引き締め(利上げなどでお金を借りにくくする政策)に関する市場の織り込み(市場価格に反映される見通し)は変化し、年末までにおよそ1回の利上げが見込まれている。ただしプフィスター氏は、今年の利上げは起こりにくいとみる。

    Near Term Eur Chf Upside

    同氏は、欧州中央銀行(ECB:ユーロ圏の中央銀行)が6月に利上げする一方、SNBは金利を据え置くと予想する。これにより金利差(2つの通貨圏の政策金利の差)がユーロ有利に広がり、このシナリオではフランの魅力(保有による利回り面の優位性)が低下する。

    SNBの手法は、口先介入を中心に、実際の為替介入(中央銀行が市場で通貨を売買して相場に影響を与えること)は小規模にとどめ、金利は据え置くという組み合わせだと説明する。ユーロの足元の弱さが価格に織り込まれ切れば、EUR/CHFはさらに2サンチーム(0.02フラン=約0.02ポイント)上昇する可能性があるという。

    その後は、スイスの低インフレ(物価上昇率が低いこと)と健全な財政(政府の借金が少ない状態)が再び注目され、フランが再度強含むと見込む。このため、EUR/CHFは2027年にかけて再びじり安(緩やかな下落)になるとの予測だ。

    SNBの戦略は、金利を据え置きながら発言でフラン高を抑えるという組み合わせに見える。これは2025年初にも確認された動きだ。スイスの4月の最新インフレ率は1.4%と低く、利上げ圧力は小さい。これに対しユーロ圏はインフレ率が約2.5%で高止まり(下がりにくい状態)しており、ECBは様子見姿勢を続けやすい。結果として金利差はユーロに有利な方向に広がりやすい。

    Trade Expression And Timing

    この違いは、今後数カ月のEUR/CHF上昇余地を示唆する。トレーダーは、EUR/CHFのコールオプション(将来、あらかじめ決めた価格で買う権利)の購入を検討できる。権利行使価格(ストライク。決められた売買価格)は1.0000のパリティ(等価水準)近辺、満期(期限)は2026年8月または9月など夏終盤が候補となる。この手法は上昇局面を狙いつつ、最大損失(支払ったプレミアム=オプション料に限定)を明確にできる。

    2025年のイラン情勢の緊迫化時には、SNB利上げ観測が急浮上したものの、実際の利上げは行われなかった。市場は再び年末までの利上げ確率を小さく織り込んでいるが、当社は可能性が低いとみる。SNBは政策変更ではなく発言で通貨を管理する、同じ手法を踏襲しているようだ。

    ただし、これは一時的な機会になり得る。年後半にはフランの基礎的な強さが再び表面化するとみられる。スイスは財政が堅固で、公的債務残高のGDP比(借金の規模を国の経済規模で割った指標)が歴史的に40%を大きく下回り、低インフレの実績もある。これらは資金をフランへ呼び戻す要因となり得る。したがってロング(買い持ち)のポジションは、2026年10〜12月(第4四半期)より前の手仕舞い(利益確定・撤退)を視野に管理すべきだ。長期トレンドがそこで再開する可能性があるためである。

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