トランプ氏がホルムズ海峡の海上輸送確保を約束、WTI原油は3ドル高で100ドルに接近

    by VT Markets
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    May 4, 2026

    WTI原油は月曜日に上昇し、1バレル=100ドルに近づいた。取引価格は99.40ドルで、当日の始値(96.46ドル)より約3ドル高い一方、金曜日の終値(99.57ドル)を下回った。

    米国のドナルド・トランプ大統領は、ホルムズ海峡で足止めされている船舶の解放に米軍が協力すると述べた。「中立国に対する人道的措置」と説明したが、詳細は示していない。

    ホルムズ情勢と市場の反応

    イラン当局は、この海上交通路(主要な原油輸送の要衝)が閉鎖された状態を維持すると表明した。ホルムズ海峡でのいかなる行動も停戦合意に違反するとし、「全力」で海峡を防衛すると述べた。

    日曜日、OPECプラス(OPECと非加盟の協調産油国でつくる供給調整の枠組み)は日量18.8万バレルの増産で合意した。もっとも、ホルムズ海峡の封鎖で供給が滞っているため、価格への影響は限定的だった。

    2025年には、ホルムズ情勢が報道の焦点となり、WTIが100ドル近辺へ急騰した局面があった。当時の値動きは、地政学リスクに対する上乗せ分(いわゆる「恐怖の上乗せ」)が主因で、現在は市場から薄れている。足元のWTIは1バレル=81ドル前後の落ち着いた範囲で推移しており、需給(供給量と需要量のバランス)に左右されやすい。

    2025年の急変動の記憶により、オプション(将来の一定期間、あらかじめ決めた価格で売買できる権利)の保険料にあたる「プレミアム」は高止まりしている。CBOE原油ボラティリティ指数(OVX、WTIのオプション価格から市場が見込む値動きの大きさを示す指標)は足元で33近辺にある。市場が現在のリスクを高く見積もりすぎている可能性があり、値動きの大きさを売る(ボラティリティ売り、オプションの受け取りプレミアムを狙う取引)余地がある。時間の経過でオプション価値が減る特性(時間的価値の減少)と、相場の落ち着きを利用する戦略が意識される。

    需給とポジショニング

    2025年のようにOPECプラスの供給が滞った局面と異なり、足元の市場は供給が比較的潤沢だ。米国の原油生産は日量1,330万バレル超と高水準で推移しており、供給途絶が起きても吸収しやすい「緩衝材」となる。OPEC以外の供給が強いことが、価格が大きく上抜けしにくい要因とみられる。

    世界の需要増加は堅調だが急拡大ではない。国際エネルギー機関(IEA、各国のエネルギー需給見通しを公表する機関)は2026年の需要が日量110万バレル増えると予測している。主に中国やインドなどアジア市場の消費がけん引する。需要は下支えになる一方、大幅高を招くほどの強さではない。

    こうした環境では、当面はレンジ相場(一定の価格帯での推移)が基本シナリオとなる。権利行使価格が現値から離れたオプション(アウト・オブ・ザ・マネー)を売る、または「アイアン・コンドル」(コールとプットの両方で、限定的な損益になるよう組み合わせる戦略)を構築し、厚いプレミアムを狙う手法が現実的だ。今後1カ月の想定レンジは、下値75ドル、上値88ドルが目安となる。

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