ユーロ/ドル、1.1720を下回り1.1740から上げ幅縮小 休暇で商い薄も先週までの上昇分は概ね維持

    by VT Markets
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    May 1, 2026

    EUR/USDは金曜日、米ドル安を受けて上昇し、1.1742近辺で推移した。週高値1.1755に迫った。USD/JPYは欧州時間序盤、数秒で約200pips(ピップス=為替の最小変動幅)下落した。労働者の日で流動性が薄い中、日本の為替介入とされる動きがあったためだ。

    広範なドル安で、EUR/USDは木曜日の安値1.1655から持ち直した。ユーロ圏のインフレ指標が弱いGDP(国内総生産)を上回って材料視され、ECB(欧州中央銀行)は政策金利を据え置いた一方、近く利上げの可能性を示唆した。

    政策シグナルと地政学リスク

    ドイツ連邦銀行のナーゲル総裁は、基本シナリオとして金融引き締め(政策金利を引き上げる、または資金供給を絞ること)を示し、6月利上げの可能性に言及した。中東ではホルムズ海峡が封鎖3カ月目に入り、米国とイランは威嚇を続けている。再開の具体案は示されていない。

    原油は1バレル100ドル超を維持し、執筆時点のブレントは113.94ドル。時間の経過とともにユーロ圏の輸入企業の負担になり得る。テクニカル面では、EUR/USDはおおむね100pipsのレンジ内で推移し、下値支持は1.1650上、上値抵抗は1.1750下に位置する。

    4時間足ではRSI(相対力指数=買われ過ぎ・売られ過ぎを示す指標)が60付近、MACD(移動平均収束拡散法=トレンドの強さや転換をみる指標)は緑のヒストグラム(強気の勢い)拡大を示す。1.1755を上抜ければ1.1790、次いで1.1850が意識される。一方、1.1645を下回れば1.1580、1.1500が視野に入る。

    見通しとオプション動向

    ECBはタカ派(利上げに前向き)姿勢を反映して政策金利を引き上げてきた。EUR/USDは古いレンジを上抜け、足元では1.2020近辺で推移している。ECBの主要な預金金利(銀行がECBに資金を預ける際の金利で、市場金利の基準になりやすい)は3.75%となった。

    中東の地政学リスクは和らぎ、ユーロ圏経済には追い風となっている。原油はホルムズ海峡封鎖時の1バレル113ドル超から、現在は85ドル程度まで低下した。ユーロ圏のインフレ率も、昨年のピーク5.5%から直近は3.1%へ鈍化した。

    こうした環境では、ユーロ上昇の勢いが鈍りやすい。好材料の多くがすでに相場に織り込まれているためだ。米FRB(米連邦準備制度理事会)の政策金利が4.50%にあることから、金利面の優位はなおドルにあり、大幅な続伸を抑えやすい。したがって、EUR/USDで1.2150超のアウト・オブ・ザ・マネーのコール(現在の相場より高い水準で買う権利。相場がそこまで上がらなければ利益になりにくい)を売り、プレミアム(オプションの受取金)を得る戦略は選択肢となる。

    インプライド・ボラティリティ(市場が見込む将来の値動きの大きさ)は、利上げ局面の高水準から低下している。このため、プロテクティブ・プット(下落に備える保険としてのプット買い。プット=安い水準で売る権利)によるヘッジは比較的低コストで行いやすい。年初来高値に近づく局面は、こうした保険を買う機会になり得る。

    主要中銀が政策を様子見に傾けるなら、EUR/USDはより高い水準での新たなレンジ相場になりやすい。値動きが落ち着くことで収益を狙うオプション戦略として、短期ストラングルの売り(コールとプットを同時に売り、一定範囲のレンジ推移で利益を狙う)が有効となり得る。相場は、昨年の強いトレンド継続よりも、目先の重要な節目を上抜け・下抜けするかに注目したい。

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