銀は金曜の欧州時間に1オンス=73.70ドル近辺で取引され、20日指数平滑移動平均線(EMA:直近の価格をより重視して平均を取る移動平均)を下回ったまま、米連邦準備制度理事会(FRB)高官によるブラックアウト(会合前後の発言自粛)明けの講演を待つ展開となった。FRBは水曜、政策金利を3.50%~3.75%で据え置いた。パウエル議長は4人が反対票を投じ、うち3人は金融緩和に傾く姿勢からの転換を主張したと述べた。
CMEのFedWatch(先物価格から市場の利上げ・利下げ確率を推計する指標)では、年末まで金利が現水準にとどまるとの見方が優勢だ。金利が高止まりすると、利息を生まない(インカムが得られない)資産である銀は上値が重くなりやすい。
原油価格とインフレ圧力
原油は上昇し、WTIは0.5%高の103ドル超となった。世界のエネルギー供給の約2割が通過するホルムズ海峡の長期閉鎖が背景にある。エネルギー価格の上昇はインフレ期待を押し上げ、金融緩和の余地を狭めるため、銀に下押し圧力となり得る。
テクニカル面では、XAG/USD(銀の対米ドル相場)は73.70ドル近辺で、20期間EMAの75.38ドルを下回る。RSI(相対力指数:買われ過ぎ・売られ過ぎを示す指標)は44.48。上値抵抗線(レジスタンス)は75.38ドル、上には80.00ドルが意識される。下値支持線(サポート)は70.86ドルと68.28ドル。