アジア時間の取引で東京のインフレ指標が強弱まちまちとなり円安が進む中、EUR/JPYは184.40円近辺でもみ合い

    by VT Markets
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    May 1, 2026

    EUR/JPYは金曜のアジア時間に184.40〜184.50近辺で推移した。前日は1.88%下落した。背景には、東京都のインフレ指標が強弱まちまちとなり、円が売られたことがある。

    東京都の消費者物価指数(CPI:家計が買う商品・サービスの価格変化を示す指標)の総合指数は4月に前年同月比+1.5%と、+1.4%から小幅に上昇した。一方、コアCPI(生鮮食品を除く)は前年同月比+1.5%で、市場予想の+1.8%を下回り、前月の+1.7%から低下した。生鮮食品とエネルギーを除くCPI(価格変動が大きい品目を除いた基調の物価)は+1.5%と、+1.7%から鈍化した。

    Tokyo Inflation And Yen Reaction

    円はそれ以前、急な値動きの後に下支えされた。この動きは、日本当局による為替介入(政府・日銀などが市場で通貨を売買して相場を動かす行動)の可能性と広く結び付けられた。財務省は実施を確認しておらず、市場は追加の介入があるかを見極めている。

    財務官の三村淳氏(国際担当)は、介入や原油先物についてコメントしなかった。同氏は、為替問題で米国と緊密に連絡を取っていると述べた。

    ユーロは、欧州中央銀行(ECB)が4月会合で政策金利を据え置き、預金金利(市中銀行がECBに預ける資金に適用される金利)を2%に維持したことが支えとなった。ECBは見通しは概ね変わらないとしつつ、インフレ上振れリスクと成長下振れリスクが高まったとした。

    Options Volatility And Intervention Risk

    昨年の介入は短期の変動を大きくしたが、円安の長期トレンドは変えなかった。2022年や2024年の介入と同様、巨額の円が投じられても効果は一時的だった。デリバティブ(先物やオプションなど、価格が別の資産に連動する取引)を扱う投資家にとっては、円安基調が続く一方で、急反転のリスクが高いことを意味する。その結果、EUR/JPYのオプション(将来の特定価格での売買権利)のインプライド・ボラティリティ(市場が織り込む将来の変動率)が、そうした局面で12%を上回った。

    欧州と日本の政策金利の差は、ECBが慎重姿勢を続けるなかで拡大している。ユーロ圏のインフレ率は2.8%と高止まりし、ECBは預金金利を2.25%に維持している。これに対し日銀は政策金利を0.1%にとどめており、金利差がユーロ買い・円売り要因になっている。

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