オンシフト後、豪ドルは総じて安定推移、RBAのタカ派観測を背景に米ドルに対して0.5%上昇

    by VT Markets
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    Apr 30, 2026

    豪ドルは木曜の北米時間序盤、対米ドルで0.5%上昇し、0.7150近辺まで上げた。他の主要通貨に対してはまちまちな動きとなったが、年内に豪準備銀行(RBA)が追加利上げを行うとの見方が下支えした。

    市場では、インフレ率の上振れを受け、RBAが5月に再び政策金利を引き上げるとの予想が強い。豪州の1〜3月期の消費者物価指数(CPI=家計が購入する商品・サービスの価格水準を示す指標)は前期比1.4%上昇と、市場予想に一致し、前期(2025年10〜12月期)の0.6%から伸びが拡大した。

    Australian Inflation And Rba Outlook

    前年同期比ではCPIが4.1%上昇と予想通りとなり、前回の3.6%から加速した。RBAは3月、政策金利(オフィシャル・キャッシュレート=短期金利の中心となる政策金利)を0.25%ポイント(25ベーシスポイント)引き上げて4.1%とし、中東情勢に伴う原油高の前からインフレ率が高止まりしていると述べた。

    一方、米ドルは主要通貨に対して下落した。米連邦準備制度理事会(FRB)は「高金利が長期化する可能性」を示唆したが、米連邦公開市場委員会(FOMC=FRBが金融政策を決める会合)のパウエル議長は現行の政策姿勢は適切だとし、中東情勢が不確実性を高めていると指摘した。

    米指標では、1〜3月期GDPの速報値が前年比+2%だった。市場予想(+2.3%)を下回ったものの、前期の+0.5%からは改善した。

    Trading Implications For Audusd

    RBAの5月利上げ観測は堅い。前年同期比CPIが4.1%と、RBAが目標とする2〜3%レンジを大きく上回っており、金融引き締め(利上げによって景気の過熱とインフレを抑える政策)を継続せざるを得ないとの見方が強い。雇用情勢も底堅く、直近3月の失業率は3.7%と低水準を維持した。

    RBAはすでに3月に政策金利を4.1%へ引き上げ、足元の原油高の前からインフレ圧力が強いと説明している。市場では、5月に加え6月、8月にも利上げが続く可能性があるとの見方が出ている。主要輸出品である鉄鉱石価格も1トン当たり115ドル超で推移しており、豪州景気の追い風になっている。

    これに対し米国では、FRBが様子見姿勢を続け、世界情勢の不透明感を理由に追加の引き締めを急がないとの見方が広がっている。1〜3月期GDPは前年比+2%とプラスだったが、市場予想を下回った。

    米国のインフレ率は直近で3.1%まで鈍化しており、物価上昇が加速する豪州とは対照的だ。さらに、米ISM製造業PMI(企業景況感を示す指数で、50を下回ると景気の縮小を示す)が49.5へ低下し、製造業に弱さがみられることも、FRBが利上げを急がない要因となる。この米景気の減速感は、豪ドルに対する米ドルの相対的な魅力を弱めやすい。

    こうした金融政策の方向性の違いを踏まえると、今後数週間は豪ドル高・米ドル安が続くとの見方が優勢だ。デリバティブ(株価指数や為替などを原資産とする派生商品)では、豪ドル/米ドルのコールオプション(将来、あらかじめ決めた価格で買う権利)を買い、RBA利上げによる上昇局面を狙う戦略が考えられる。オプションは、相場が想定と逆に動いた場合でも損失を支払ったプレミアム(購入代金)に限定しやすい。

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