オランダの国内総生産(GDP、季節調整前)は第1四半期(1Q)に前年同期比1.8%増となった。
伸び率は前回値の1.8%から横ばいだった。
安定した成長は「ボラティリティ売り」を後押し
オランダ経済は第1四半期に前年同期比1.8%増と、安定したペースを維持した。2025年末と同水準で、急減速や過熱(景気の行き過ぎ)への差し迫った懸念を和らげる内容だ。こうした環境では、大きな経済サプライズ(予想外の指標変動)が起きにくいとして、AEX指数オプションでボラティリティ(価格変動の大きさの見込み)を売る戦略が選択肢になり得る。
オランダは、同期間で約1.2%成長とされるユーロ圏全体を上回っている。この差は、オランダ株を買い(ロング、値上がりを見込む)つつ、ユーロ・ストックス50を売り(ショート、値下がりを見込む)で組み合わせるペアトレード(相対的な強弱に賭ける取引)が有力になり得ることを示す。オランダの相対的な強さは、他の加盟国にはない下支えになる可能性がある。
直近のオランダのインフレ率が2.1%となり、欧州中央銀行(ECB)の目標(物価上昇率の目安)に近づいている点も、政策の安定を裏付ける。これは、2025年後半に域内全体で見られたインフレの粘着性(下がりにくさ)と対照的だ。そのため、短期的にECBがタカ派(利上げなど引き締めに積極的)に動くとの見方を前提にした金利先物(将来の金利水準を取引する商品)は、織り込みが過大である可能性がある。
この「堅調だが派手さのない」成長環境は、2024年の回復局面と似ており、セクター選別(業種の選び方)がリターンを左右しやすい。足元では、オランダのテクノロジーや半導体関連が強い一方、消費関連は出遅れている。指数全体に広く投資するより、AEXの大型テック銘柄に絞ったコールオプション(将来、あらかじめ決めた価格で買う権利)の方が機会を得やすい可能性がある。