為替介入警戒感で円高進行、アジア時間にドル円は160.25近辺まで下落

    by VT Markets
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    Apr 30, 2026

    USD/JPYは木曜日のアジア時間に160.25近辺へ小幅に下落し、円は当局による為替介入(政府・日銀が市場で円を買う/売る行動)への警戒感からやや買われた。市場は同日発表予定の米1-3月期GDP(国内総生産:一定期間に国内で生み出されたモノ・サービスの合計)速報値と、3月PCE物価指数(個人消費支出価格指数:米国で重視される物価指標)を待っている。

    日銀は火曜日、政策金利を0.75%に据え置き、市場予想どおりだった。植田和男総裁は、広い範囲の物価上昇に対応するため、利上げ(政策金利を引き上げること)を行う用意があるとの姿勢を示した。

    Yen Intervention Watch

    今週、正式な為替介入は確認されていない。ただし、円相場が重要水準の近くで推移するなか、日本の当局者は警戒を続けた。財務相の片山さつき氏は、投機的な動き(短期売買による相場の急変)と、中東情勢の緊張に結び付いた円安について「強い緊迫感」があると述べた。

    米国では、FRB(米連邦準備制度理事会:米国の中央銀行に当たる組織)が水曜日の4月会合で金利を3.5%〜3.75%に据え置いた。FOMC(連邦公開市場委員会:FRBの金融政策を決める会議)メンバーの反対票が4人に達したのは1992年10月以来だった。

    FRBは、世界的なエネルギー価格の上昇などを背景に、インフレ率(物価上昇の度合い)が依然として高いと説明した。パウエル議長は、議長任期終了後も期限を定めず理事にとどまる意向を示し、後任候補としてケビン・ウォーシュ氏が有力と報じられた。

    Shifting Rate Differentials

    基礎的な環境も昨年から変化している。米日金利差(米国と日本の金利の開き)が縮小し始めたためだ。日銀は追加の2回の利上げを実施し、国内インフレ率が2.5%を上回って高止まりする中で政策金利を1.25%へ引き上げた。一方、米FRBは新体制のもとで慎重に0.25%ずつ2回利下げ(政策金利を引き下げること)し、FF金利(フェデラルファンド金利:米国の代表的な政策金利)は3.0%〜3.25%となっている。さらに、2026年3月のCPI(消費者物価指数:家計が購入する品目の価格変化)ではインフレ率が2.8%へ鈍化した。

    デリバティブ(株式や為替などを元にした金融商品)取引の観点では、低金利の円を借りて高金利のドルを買う「キャリートレード」(金利差を狙う取引)は魅力が薄れ、リスクが増している。足元の水準が148.50近辺で推移するなか、急な値動きで利益を狙うオプション(将来、あらかじめ決めた価格で売買できる権利)戦略の方が注目されやすい。USD/JPYオプションのインプライド・ボラティリティ(市場が織り込む予想変動率)は直近四半期で15%上昇しており、大きな値動きは想定されつつも方向感が定まっていないことを示す。

    今後は、155水準へ急速に戻す動きが出るかが重要となり、その場合は当局の警戒発言が再び強まる可能性が高い。155を上回る権利行使価格のコールオプション(買う権利)を売る戦略は、プレミアム(オプション価格)を得る手段になり得るが、急変動のリスクがあるため慎重な管理が必要だ。今後数週間の重要指標は、次回の米雇用統計と日本の物価指標で、結果次第で金利見通しが速やかに変わり得る。

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