カナダ銀行(BoC、中央銀行)は13時45分(GMT)に政策金利を2.25%で据え置き、その後14時30分(GMT)に記者会見を開いた。ティフ・マックレム総裁は、エネルギー価格の高止まりが続けば利上げ(政策金利を引き上げること)の可能性がある一方、実施時期は決まっていないと述べた。
マックレム総裁は、景気に「スラック」(需要不足などで生産や雇用が十分に使われていない余地)があるとし、エネルギーコストがすぐに幅広い物価へ転嫁(コスト上昇が販売価格に反映されること)されるとは見ていないと説明した。インフレ期待(家計や企業が見込む将来の物価上昇率)が新型コロナ前ほど「アンカーされていない」(目標付近に安定していない)リスクがある一方、中央銀行としての信認(政策運営への信頼)は損なわれていないとも語った。
Policy Signals And Market Implications
キャロリン・ロジャース筆頭副総裁は、原油高よりも貿易摩擦の方が長期的な下振れリスクが大きいと指摘した。また、単一のインフレ指標だけで中銀の見方が全面的に変わることはないと述べた。
BoCの見通しでは、経済成長率は2026年が1.2%(1月時点は1.1%)、2027年が1.6%、2028年が1.7%。インフレ率は2026年平均が2.3%(従来2.0%)、2027年が2.1%、2028年が2.0%と予想している。
第1四半期のアウトプット・ギャップ(実際のGDPと潜在GDPの差)はマイナス1.5%〜マイナス0.5%とされ、GDP成長率(年率換算)は第1四半期1.5%、第2四半期1.5%を見込む。前提には、原油が2027年半ばまでに1バレル75ドルへ下落、ニュートラル金利(景気を過熱も冷え込みもさせない金利水準)のレンジが2.25%〜3.25%、賃金上昇率が3%〜3.5%が含まれる。
決定後、ドル/カナダドル(USD/CAD)は1.3700を上回った。ロイターによると、調査対象アナリストの76%が2026年に政策変更なしと予想している。