米国の3月の住宅建設許可件数(Building Permits、住宅建設の許可件数で、将来の住宅投資や景気の先行指標とされる)は前月比で137.2万件となり、市場予想の139.0万件を下回った。
実績と予想の差は1.8万件(0.018百万件)。発表は、市場見通しを下回る結果だった。
住宅の勢いが鈍化
3月の住宅建設許可件数が137.2万件にとどまったことは、住宅市場の減速を示す。住宅建設許可は先行指標であり、4~6月期に向けた景気の強さに疑問が出る。市場が見込んできた減速の兆しになり得る。
この弱さは、FRB(米連邦準備制度理事会)の強気姿勢への逆風となる可能性がある。足元のコアCPI(Core CPI、食品とエネルギーを除いた消費者物価指数で、基調的な物価動向を見る指標)が約3.1%で推移するなかでも、金利先物(将来の政策金利見通しを反映する取引)は年内利下げの確率をより高く織り込み始めている。
これを受け、住宅建設関連ETF(上場投資信託)や関連小売株に対して下方向を想定したオプション戦略を検討する。オプション(あらかじめ決めた価格で売買できる権利)では、プット(売る権利)の購入が、短期の下落に備える分かりやすい手段になる。2025年後半に回復した住宅関連企業は、需要鈍化の影響を受けやすい。
また、この予想下振れは市場全体の不透明感を高め、ボラティリティ(価格変動の大きさ)を押し上げる可能性がある。VIX(S&P500の予想変動率を示し「恐怖指数」と呼ばれるCBOEボラティリティ指数)の上昇も想定されるため、VIXのコール(買う権利)や先物(将来の価格で売買する契約)をヘッジ(損失を抑えるための保険)として使う選択肢もある。