米国レッドブック指数(前年同月比)は2024年4月に7.7%へ上昇した。前回の6.7%から伸びが拡大した。
レッドブック指数が前年同月比で7.7%と、1.0ポイント上振れした。これは消費支出が想定以上に底堅いことを示す。レッドブック指数は、小売店の売上を集計して消費の強さを測る指標で、景気の減速が進み早期の利下げ(政策金利の引き下げ)が近い、という見方に疑問を投げかける。
小売の強さと金融政策への影響
この小売の強さは、他の指標とも整合的だ。直近の2026年3月の雇用統計では非農業部門雇用者数(農業以外の就業者数)が26万人増と堅調だった。さらにコアインフレ率(価格変動が大きい食品とエネルギーを除いた物価上昇率)は、前月に3.4%とFRB(米連邦準備制度理事会)の目標を上回った。これらは、インフレ圧力が市場の期待ほど早く弱まっていない可能性を示す。
このため、FRBの次の一手として夏の利下げの確度は低下しやすい。デリバティブ市場(先物やオプションなどの金融商品)でも織り込みが進み、期近SOFR先物(短期金利の指標であるSOFR=米国債担保翌日物資金調達金利に連動する先物)が売られている。参加者は「高金利が長期化(higher for longer)」に備え、米国債先物に対するプット(価格下落で利益が出る権利)の購入など、金利上昇・高止まりに強い戦略を検討したい。