銀(XAG/USD)は火曜日も下落が続き、2週間ぶり安値の73.35ドルまで下げた。市場は、今週政策決定を発表する主要中央銀行(各国の金融政策を決める機関)に注目している。
中東の衝突は世界のエネルギーコストを押し上げ、インフレ(物価の上昇)圧力を強めた。これにより中央銀行は金融引き締め(利上げや資金供給の抑制)を続ける、または追加利上げに動く可能性があり、利息を生まない金属(銀など)には逆風となりやすい。
中央銀行が銀の方向性を左右
米国とイランを巡る情勢は決着しておらず、ホルムズ海峡は閉鎖されている。原油価格は戦前水準を約50%上回り、米ドルを押し上げ、貴金属(銀や金など)への圧力を強めている。
テクニカル面では、銀は4月中旬に83.00ドルを上回った高値から下落トレンド(下げ基調)が続いている。4時間足チャートでは、RSI(相対力指数:買われ過ぎ・売られ過ぎを測る指標)は35近辺、MACD(移動平均収束拡散法:トレンドの強さや転換をみる指標)は小幅にマイナス圏にある。
38.2%フィボナッチ水準(フィボナッチ比率を使った押し目・戻りの目安)に当たる74.70ドル近辺の支持線(サポート)は割り込んだ。価格目標は72.60〜72.12ドルにあり、61.8%戻し(重要視されやすいフィボナッチ水準)は70.00ドルのすぐ下に位置する。
上値では、74.70ドル、次いで76.60ドル近辺、さらに78.50ドル近辺が抵抗線(レジスタンス)になりそうだ。銀価格はこのほか、金利、米ドル、供給とリサイクル、工業需要、金(ゴールド)の値動きにも左右される。