USD/CADはアジア時間の下落後に反発、原油高がカナダドルを下支えし下げ幅を抑制

    by VT Markets
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    Apr 28, 2026

    USD/CADは火曜日のアジア時間に下落から反発した。1.3600を下回る水準から小幅に持ち直した後で、同水準は3月12日以来の安値だった。1.3630近辺で取引され、材料が相反しているため上値は限定的だった。

    米・イランの和平協議を巡る情報が交錯し、安全資産としてのドル買いが入りやすかった。イランが、ホルムズ海峡の再開と戦争終結に向けた新提案を米国へ送ったと報じられ、核協議は後回しにする内容とされる。

    主要な地政学的要因

    ウォール・ストリート・ジャーナルは、トランプ米大統領が、イランが誠実に対応するか、また核濃縮の停止要求を受け入れるかについて懐疑的だと報じた。一方で、ホルムズ海峡を通る海上輸送の混乱が意識され、原油価格は高止まりした。

    原油高はカナダドル(通貨「ルーニー」。カナダの輸出で原油の比重が大きく、原油高はカナダの収益改善につながりやすい)を支え、USD/CADの上昇を抑えた。市場は中銀決定を前に慎重姿勢も強かった。

    カナダ銀行(BoC。カナダの中央銀行)は水曜日に金融政策を公表し、その後に米連邦公開市場委員会(FOMC。米連邦準備制度理事会=FRBが開く政策会合で、政策金利や資産購入などを決める)の2日間会合結果が出る。原油高がインフレ圧力(物価上昇の力)を強め、政策見通しに影響するかが注目され、USD/CADの次の動きの材料になり得る。

    USD/CADは勢いを取り戻し、2026年4月28日時点で1.3750前後で推移している。これは2025年の米・イランを巡る地政学リスクの局面で見られた不透明感に似ている。当時は材料が食い違い、神経質なレンジ相場(一定の値幅で上下する相場)になったが、その形が再び現れつつある可能性がある。

    金融政策の方向性の違い(政策乖離)の見通し

    原油は引き続き重要な要因で、WTI(米国産の代表的な原油。国際指標の一つ)は1バレル85ドルを上回って底堅い。一般にこの水準はカナダドルを支えやすい。2025年のような紛争による急騰と違い、足元の高値は供給抑制が続いていることと、世界需要が底堅いことが背景にある。これはルーニーの下値を支えやすい一方、ドルに対して大きく上昇させるほどの力にはなりにくい。

    足元の主因は、BoCとFRBの政策方向の違いがはっきりしていることだ。カナダのインフレ率は直近で2.5%まで落ち着き、BoCは夏までに利下げ(政策金利を下げること)を検討する可能性を公に議論している。これに対し米国では、インフレ率が予想より強い3.4%となり、FRBは引き締め姿勢を崩していないため、利下げ観測は後退している。

    この綱引きを踏まえると、USD/CADのオプションに織り込まれている予想変動率(インプライド・ボラティリティ。市場が見込む将来の値動きの大きさ)は今後数週間に向けて低く見積もられている可能性がある。デリバティブ(金融派生商品。原資産の価格に連動する商品)取引では、方向を当てに行くより、上下どちらに大きく動いても利益になり得る戦略が選択肢となる。例えばロング・ストラドル(同じ行使価格・期限のコールとプットを両方買う戦略で、大きな変動で利益を狙う)が考えられる。市場は落ち着きを織り込んでいるが、経済指標の食い違いはそれを正当化しにくい。

    そのため、3カ月物のオプションでポジションを作ることは、次の中銀会合を受けた相場変動を取り込みやすい方法になり得る。1.3800を明確に上抜けして定着すれば、ドル高が続くサインになりやすい。逆にその上値抵抗(レジスタンス。上昇を止めやすい価格帯)を超えられなければ、FRBがハト派(利下げに前向き)寄りの発言をした場合、1.3650の下値支持(サポート。下落を止めやすい価格帯)付近まで押し戻される可能性がある。

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