欧州市場では円が対ドルで上昇し、ドル/円は159.15円近辺まで下落

    by VT Markets
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    Apr 27, 2026

    月曜日の欧州時間、円は米ドルに対して上昇し、ドル円(USD/JPY)はおよそ159.15まで下落した。背景には、イランが米国との恒久的な停戦に応じる用意があるとの報道を受け、米ドルが下落したことがある。

    米ドル指数(DXY=主要通貨に対する米ドルの強さを示す指数)は、いったん上昇した後に伸び悩み、0.25%安の約98.25となった。Axiosは、イランがテヘランの核開発計画をめぐる協議について新たな提案を送ったと報じた。提案には、米国による封鎖(通商や輸送を妨げる措置)の解除と、ホルムズ海峡(中東の主要な原油輸送ルート)の再開が関連しているという。

    地政学的な動きと市場の反応

    週末、ドナルド・トランプ米大統領は、米国の特使が予定していたイスラマバード訪問を中止したと述べ、「時間の無駄」だとした。さらに、パキスタン経由で受け取ったイラン側の対案は受け入れられないとも語った。

    市場は水曜日の米連邦準備制度理事会(FRB)の決定に注目しており、政策金利は3.50%~3.75%で据え置き予想となっている。円は火曜日の日銀会合を前に、他通貨に対しては弱含んでいた。政策金利は0.75%で据え置かれる見通しで、エネルギー価格の急変(原油などの値動きが景気や物価に与える影響)への警戒が背景にある。

    2025年の動きを振り返ると、米・イランの恒久的停戦の観測を受け、ドル円は一時159.15まで下落した。その後、足元では172.50近辺で推移しており、当時の下落は地政学ニュースへの一時的反応にとどまったように見える。現在は中東情勢の沈静化より、経済指標の継続的な内容が焦点になっている。

    また、2025年に「イラン合意でDXYが98.25まで低下」とされた状況は、今とは異なる。足元のDXYは108近辺と強い水準で推移しており、別の要因に支えられている。2026年3月の米消費者物価指数(CPI=消費者が購入する物やサービスの価格の変化を示す指標)が2.8%と高止まりしていることから、市場は年内の大幅な利下げ観測を後退させている。

    オプションと金利差を使う戦略

    このため、今後数週間のドル円で明確な方向に賭けるのはリスクが高い可能性がある。FRBと日銀の金融政策の違いが相場の緊張を生むため、値動きの大きさ(価格変動)から収益機会を狙う戦略が選択肢となる。たとえば、ドル円のストラドル(同じ権利行使価格のコールとプットを同時に買い、上昇・下落どちらでも大きく動けば利益を狙う手法)や、ストラングル(異なる権利行使価格のコールとプットを同時に買い、より大きな値動きを前提にする手法)を買うことで、方向に関係なく大きな動きに備えることができる。

    昨年、日銀はエネルギー価格による景気への悪影響を理由に、政策金利を0.75%で据え置いた。その後、2026年初に1.00%へ小幅に引き上げたものの、慎重な姿勢は、4.00%で金利を維持するFRBと対照的だ。この大きな金利差(国ごとの金利の違い)は、円キャリートレード(低金利の円で借りて高金利通貨で運用する取引)を促し、円には下押し圧力がかかりやすい。

    方向感を持つ投資家にとって、この政策の隔たりは円売りを選びやすい要因となる。先物予約(フォワード=将来の特定日に特定のレートで通貨を売買する契約)を使って、数カ月先に向けて円を売りドルを買うことで、金利差(受け取る金利と支払う金利の差)を狙うことができる。これは、両中銀の政策の違いが続くほど効果が出やすい戦略だ。

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