シンガポールの鉱工業生産(工場などで作られる製品の量を示す指標)は3月に前年同月比10.1%増となった。前回(前の期間)の-0.1%から改善した。
この変化は前回の結果から10.2ポイント上昇したことを意味する。この統計は、3月の生産を1年前の同じ月と比べたものだ。
今回の予想外の10.1%増は、シンガポール経済にとって強い追い風を示す。2025年を通じて見られた弱さのあとで、景気が急速に回復する兆しが明確になり、市場の想定を上回った。当社は、この結果が2026年4〜6月期の景気見通しを大きく変えるとみる。
回復の主因は、中核である電子産業、とくに半導体(電子機器の頭脳となる部品)とみられる。世界の半導体売上高は2026年2月に前年同月比3.1%増を示しており、今回のシンガポール統計は、世界のテクノロジー関連の景気循環(好不況の波)の回復がはっきり加速していることを裏づける。付加価値の高い製造業が強いことは、GDP(国内総生産:国内で生み出された付加価値の合計)の成長率予測の上振れにつながりやすい。